再処理工場の月別トピックス
2018年4月発表分
【4月6日公表 再処理工場における非常用電源建屋に隣接する配管ピット内の確認状況等について(3月1日分)<続報>】
2018年3月1日に確認した再処理工場非常用電源建屋(非管理区域)に隣接した屋外の配管ピットAにおける雨水と思われる水溜り(約17L・深さ最大約1cm)に関し、調査結果を踏まえ、原因と対策を取り纏めましたのでお知らせいたします。
<原因>
3月4日に実施した散水試験では浸水箇所を中心として浸入方向も考慮した高圧散水を実施し雨水の浸入箇所を特定しましたが、引き続き、配管ピットの設計図書等により水の浸入の可能性がある経路を調査し、3月15日から16日にかけて、再度、散水試験を実施しました。
その結果、本事象の水の浸入箇所は以下の2箇所と判断しました。
・非常用電源建屋とコンクリート舗装兼立上コンクリート側壁との接続部
・非常用電源建屋水切の隙間
上記の浸入箇所は、いずれも建屋水切の近傍であり、コンクリート舗装兼立上コンクリートを施工した際に、建屋水切の一部を巻き込んでコンクリートを施工したことにより、建屋の壁とコンクリートとの間に隙間が生じ、また建屋水切内の空洞により、浸入経路が発生したものと考えています。
<対策>
原因の検討結果を踏まえ、配管ピットA及びBに対して、以下の対策を実施することとしました。
・ 非常用電源建屋とコンクリート舗装兼立上コンクリート側壁との接続部にある隙間に対し、水に反応して隙間を埋める吸水材を施工するとともに、シーリングの施工を行う。
・ 上記シーリング施工箇所を覆うカバーを設置し、カバーの周囲と建屋等が接する部分にシーリングを施工する。
・ コンクリート舗装兼立上コンクリート内部の水の通り道となる空洞及び配管ピット内部にシーリング施工を行う。
・ 配管ピットAについては、コンクリート舗装兼立上コンクリートに接している建屋水切の一部を撤去する。
添付資料:散水試験で水の浸入を確認した箇所
【2018年3月にお知らせした内容】