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原子燃料の輸送

 原子燃料サイクルが安全かつ安定的に機能するために不可欠なもの、その一つが、原子燃料輸送です。

 原子燃料サイクルの過程で、原子燃料はいろいろな形状に変わります。天然六フッ化ウランや濃縮六フッ化ウラン、発電後の使用済燃料、原子力発電所や再処理工場から出る放射性廃棄物など、原子燃料等の輸送においては、それぞれの性質に合わせた最も適切な輸送容器が用いられます。

 また、原子燃料等の輸送に際しては、さまざまな状況においても周辺公衆に放射線による被害が及ばないよう、安全性を確保するための法的な規制が行われています。

原子燃料等の安全輸送に関する規制

原子燃料を安全に輸送するために、国際原子力機関(IAEA)の定めた安全輸送規則に基づいて、関係国際機関や各国が、それぞれ必要な規制を行っています。

日本でもIAEAの安全輸送規則に基づいた国内法令を定めています。この法令に基づき、原子燃料等の輸送物の安全性については経済産業省、輸送方法については国土交通省、輸送経路については都道府県の公安委員会や海上保安庁が安全規制を行っています。

原子燃料の輸送に係わる安全規制の流れ