平成29年度第2回保安検査等の指摘を踏まえた、当社の取り組み状況について
当社は平成29年度第2回保安検査等で確認された「再処理工場の非常用電源建屋への雨水浸入事象」や「ウラン濃縮工場の分析室天井裏のダクト損傷事象」について、現場の設備の状況を把握できておらず、点検をしていなかったなどの問題に対し「事業者対応方針」を策定し、設備の全数把握や保守管理計画の策定などの改善活動に、全社一丸となって取り組んでまいりました。
このたび、これまでの活動全般について振り返り、活動の実績や得られた成果を踏まえ、それぞれの活動について有効性評価を実施した結果、改善の効果を確認いたしました。
今後は、日常業務として継続的にPDCAを回しながら進め、事業者対応方針に基づく活動としては一区切りをつけることといたします。
なお、今後も改善が必要だと判断した活動については、改善計画の策定等を行い、各事業部長自らが管理することにより、引き続き、改善活動を進めていきます。
改善という活動に終わりはなく、地域の皆さまにご安心いただけるよう、たゆまぬ安全性向上に全社をあげて取り組んでまいります。
対応方針
- 資料1:平成29年度第2回保安検査(再処理施設)における指摘事項に係る対応方針 改定3
(資料1:参考資料)(2018年4月6日更新) - 資料2:ウラン濃縮工場 分析室天井裏のダクト損傷等に係る対応方針 改定3
(資料2:参考資料)(2017年12月28日更新) - 資料3:JAEA大洗内部被ばく事故に対する水平展開の問題点に係る対応方針 改定版
(資料3:参考資料)(2017年10月30日更新) - 資料4:全社としての改善の取り組みの強化 改定版
(資料4:参考資料)(2018年4月6日更新)
組織改正に伴う対応(2019年2月4日更新)
2019年2月1日の組織改正に伴い、対応部署の名称が変更となります。
参考資料(「事業者対応方針」を踏まえた埋設事業部の活動の進め方について)
- 「事業者対応方針」を踏まえた埋設事業部の活動の進め方について(2017年10月30日更新)
これらの対応状況については、以下に示します。
対応状況
トピックス
再処理施設および廃棄物管理施設の全設備を管理下に置くための、現場確認進捗状況等
現場ウォークダウンの実績
【安全上重要な設備を含む部屋・エリア】
屋内:2018年1月25日完了
屋外:2017年11月28日完了
【安全上重要な設備を含まない部屋・エリア】
屋内:2018年2月7日完了
屋外:2018年6月15日完了
- セル内など、人が立ち入ることができない箇所については、代替確認により設備の機能・性能に影響を及ぼすような異常がないことを確認した。
- 追加の現場確認を実施することとした高所・狭隘部や保温材が施工された設備等について、高所カメラによる確認や保温材を取り外した現場確認、評価による状態確認を実施した。
ウラン濃縮工場内外の現場にある全ての設備・機器の現場確認進捗状況等
【屋外】
現場確認の進捗状況:対象エリア総数36エリア全て完了(2018年4月20日)
【屋内】
現場確認の進捗状況:対象エリア総数143エリア全て完了(2018年1月31日)
(その他詳細はこちら)
全社としての改善の取り組みの強化に係る取り組み状況
【濃縮事業部】マネジメント・オブザベーション(MO)の実施状況を更新しました。
(詳細はこちら)
- マネジメント・オブザベーションの実施状況【静止画】(2018年8月31日)
- 安全上重要な設備を含まない部屋・エリアの 現場確認実施状況(屋外)【静止画】(2018年5月17日)
- MOX粉末による大規模な飛散を想定した訓練(夜間・休祭日)の状況(2018年3月7日)
- 再処理施設における全設備の全数把握・状態確認状況【動画】(2018年1月23日)
- 再処理施設における全設備の全数把握・状態確認状況【静止画】 (2018年1月23日)
- 非常用電源建屋の配管ピット点検口改善状況(2017年12月7日)
- 再処理工場内で扱っている流体による作業員の被災を想定した訓練の状況(2017年12月7日)
- MOX粉末による身体汚染を想定した訓練の状況(2017年11月29日)
- ウラン濃縮工場における給排気ダクト交換工事の完了結果(2017年11月7日)