当社の取組み

ラ・アーグ再処理工場での運転員の訓練状況

2022年8月29日更新

 当社再処理工場は、2008年以降、本格的な運転を実施していないことから、しゅん工を見据え、長期間停止していた設備を立ち上げ、安全・安定操業を続けていくために、運転員の技術力の維持・向上が不可欠だと考えており、2021年11月からフランス オラノ社のラ・アーグ再処理工場で運転員の訓練を実施しました。
 訓練期間は1回あたり約1ヶ月で、2021年11月から2022年7月にかけて、計4回、合計で延べ47名が、ラ・アーグ再処理工場で実機の運転訓練を行い、無事に終了することができました。
 今回の訓練での経験、蓄積したノウハウを他の運転員とも共有することで、運転員全体の技術力の維持・向上を図り、再処理工場のしゅん工、その後の安全・安定操業に向けた体制を確立していきます。
 運転員の人材育成においては、運転未経験の運転員へ現場の臨場感をいかに伝えることができるかが課題であり、幅広い視野、知見の拡充のためにも、引き続きラ・アーグ再処理工場への運転員派遣を検討していきます。また、当社でのシミュレータ訓練等においても、現場の臨場感を運転員に伝えることができるよう、教育や訓練内容の改善に取り組んでまいります。

第1陣~第4陣の訓練が終了しました

 2021年11月から開始したフランス ラ・アーグ再処理工場での訓練は、2022年7月4日~7月29日の第4陣訓練をもって、当初予定していた4回すべての訓練が終了しました。
 これまでに延べ47名が、前処理・分離・精製の各工程において、実機による運転を行い、起動や停止操作に加え、不具合への対処などを経験してきました。
 今回の訓練の責任者であるラ・アーグ再処理工場のトマ・プロジェクトマネージャーからは、
「日本原燃の運転員は意欲的で、運転と保守との役割分担など、訓練の枠を超えた質問が寄せられた。この経験は、彼らの技術力向上において重要なステップであり、再処理工場のしゅん工、操業に向けて、より自信を持って臨むことができると考えている。」といったコメントをいただきました。
 前処理・分離・精製の3つの工程に携わる運転員において、訓練前は20代と30代の多くが、運転経験がなく、全体の運転経験者も43%でしたが、今回の訓練により62%まで増加しました。

 訓練を受けた運転員は、帰国後、

  • オラノ社のようなプロフェッショナルな運転員を目指すため、担当工程の知識を深堀できる人材を育成するための仕組みを検討していかなければならない。
  • オラノ社では手動操作を実施するタイミングの目安値を決めており、当社の手順書も同様とすべき。

といった、仕組みや手順書に関する提案を出してくれています。
 訓練で得た成果を手順書等に反映するとともに、他の運転員への展開教育も行い、運転員全体のレベルアップを図っていきます。

2022年7月4日~7月29日 第4陣の訓練状況および成果報告会の様子

 7月4日よりフランス ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始していた第4陣の運転員12名が、7月29日に訓練を終了しました。
 第1陣~第3陣と同様に、操作や監視項目が多く、かつ設備の把握が重要となる起動操作や停止操作など、フランスの運転員とともに実機を運転し、ノウハウを習得しました。
 帰国後、第4陣の運転員による成果報告会を8月9日に開催しました。報告会では、前処理・分離・精製の工程ごとに、実機での訓練を通じて学んだ運転方法や当社設備との違い、不具合への対処などが報告されました。
 第4陣の運転員からは、「今回の訓練を通して、安定した運転への環境整備、運転員の生産性への意識、操作画面だけでなくカメラやスピーカからの映像や音などで実際に設備が動いていることを体感し、操業に対してさらに意識向上することができた。」「操作ひとつで原子力安全に関わる事態に陥るため、実際に自分自身が操作を行う場合は、設備の理解や手順の確認が重要だと改めて感じた。」などの声が聞かれました。
 今後、第4陣のメンバーが講師となり、前処理、分離、精製の各工程の運転員に対して、ラ・アーグ再処理工場で学んだ知識やノウハウを展開し、当社施設だけでは得られない知見を共有することで、運転員全体の技術力の維持・向上を図っていきます。

当社運転員がフランスの運転員とともに実機を運転している様子(ラ・アーグ再処理工場)

第4陣の運転員(12名)とオラノ社の方々との集合写真

第4陣による成果報告会の様子

2022年7月4日 第4陣の運転員派遣

 フランスへ派遣した第4陣の運転員12名が、本日(7月4日)より、ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始しました。訓練は、7月29日までを予定しています。なお、出発に先立ち、第4陣運転員の壮行式を6月24日に実施しました。壮行式では、派遣する運転員全員による決意表明がありました。
 第4陣のメンバーも、本日からラ・アーグ再処理工場でしっかりと学び、今後、その成果を他の運転員へ展開していきます。
 こうした訓練を通じて、運転員全体の技術力の維持・向上を図り、自信をもって運転できる体制にしてまいります。
 しゅん工までに4回の派遣を予定していたラ・アーグ再処理工場への運転員派遣は、今回で最後となります。しゅん工後においても、引き続き当社施設の安全性向上のためには幅広い視野、知見の拡充が必要であり、今後もラ・アーグ再処理工場への運転員派遣を検討してまいります。

【第4陣の運転員による決意表明(要旨)】

(再処理工場 運転部 須々田 達典(すすた たつのり)さん(平川市出身))

 私自身、通水作動試験から現在まで精製建屋での運転業務に携わっているものの、実機を通じてのプロセス運転業務は久々となります。アクティブ試験を経験している我々が中心となり、しゅん工・操業を迎えることが使命だと思っていることから今回のオペレータ訓練を非常に楽しみにしています。
 当社との運転や監視方法の違い、運転員の技能力の違い等、様々な「違い」について学び、アクティブ試験を経て培ってきた知識、経験と照らし合わせ、トレーニング終了後、若手運転員へ展開教育できるような知識を持ち帰ってきます。

(再処理工場 運転部 佐々木 幸司(ささき こうじ)さん(五戸町出身))

 アクティブ試験から10年以上実機を操作していないため、先行施設であるラ・アーグ再処理工場の経験値と技術力を細部まで学ぶことで自身のスキルアップに繋げていきたいです。
 また、今回のオペレータ訓練は、再処理工場のしゅん工・安定操業の大事な基盤となるため、自分たちの役割を確実に遂行し、若手運転員へ技術展開していきたいと思います。
 私たち第4陣が最終訓練者となるため、多くの知見・技術を持ち帰れるよう取り組んでまいります。

(再処理工場 運転部 堤 伶央(つつみ れお)さん(おいらせ町出身))

 私はアクティブ試験未経験者であるため運転経験がありませんが、今回の研修でラ・アーグ再処理工場での運転のノウハウや知見等を学び、操業後の円滑な運転操作に向けて経験を積んできたいと思います。また、運転中における現場の様子を実際に見ることが出来る良い機会であるため、得られる経験を自分の力に出来るよう学んできたいと思います。

第4陣12名の運転員を送り出した時の様子(前列中央:増田社長)

2022年5月9日~6月15日 第3陣の訓練状況および第2陣の展開教育の様子

 5月9日よりフランス ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始していた第3陣の運転員12名が昨日(6月15日)、訓練を終了しました。
 第1陣・第2陣と同様に、操作や監視項目が多く、かつ設備の把握が重要となる起動操作や停止操作など、フランスの運転員とともに実機を運転し、ノウハウを習得しました。
 また、6月14日より、4月に訓練を終了した第2陣のメンバーが講師となり、前処理、分離、精製の各工程の運転員に対して、ラ・アーグ再処理工場で学んだ知識やノウハウを展開し、当社施設だけでは得られない知見の共有を始めています。
 今後、第3陣についても、訓練での成果をしっかりと他の運転員へ展開し、運転員全体の技術力の維持・向上を図っていきます。

【訓練を終えた第3陣運転員の感想】

(再処理工場 運転部 上野 航うえの わたるさん(六ヶ所村 出身))

 運転中の設備の監視項目や試薬の流れなど、運転していないと学べないことをたくさん肌で感じ、学ぶことができました。また、アクティブ試験未経験者だった私も今回の運転経験を通して、運転中の雰囲気などを感じることができたので、当社再処理工場が操業した時には、自信を持って運転していきたいと思います。

(再処理工場 運転部 松山 恭平まつやま きょうへいさん(野辺地町 出身))

 実機を運転してみて、手順書や操作画面だけでなくカメラやスピーカからの映像や音の情報を基に、正しく運転できているかを判断することや、トラブルの予兆を感じ取ることの重要性を感じました。また、その情報に変化があった場合の対処法や原因について学ぶことでき、充実した訓練となりました。

(再処理工場 運転部 山端 涼平やまはた りょうへいさん(十和田市 出身))

 研修を受ける前は、自らの操作によって、工場を運転し、安定操業していくことが本当にできるのだろうか?という不安がありました。ラ・アーグ再処理工場で、実際に使用済燃料をせん断し、溶解するという作業を経験し、工場を運転していくことができるという自信をつけることができました。今後、ラ・アーグで学んだ経験を所属しているブロックに展開し、運転員の技量向上や再処理工場の運転に対しての不安払拭につなげていきたいです。

(再処理工場 運転部 尾﨑 雄磨おざき ゆうまさん(八戸市 出身))

 今回の訓練で得た知識・技術は、当社再処理工場の操業時に安定した運転をするために、必要な経験でした。この経験を操業時の運転に生かすとともに他の運転員に伝え、改善できるところは改善していきたいと思っています。

当社運転員 上野さん(奥)と松山さん(手前)

当社運転員 山端さん(左)と尾﨑さん(中央)

フランスの運転員とともに実機を運転している様子(ラ・アーグ再処理工場)

第3陣の運転員(12名)とオラノ社の方々との集合写真

第2陣運転員が訓練で学んだ知識やノウハウを他の運転員へ展開している様子

2022年5月9日 第3陣の運転員派遣

 フランスへ派遣した第3陣の運転員12名が、本日(5月9日)より、ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始しました。訓練は、6月15日までを予定しています。なお、出発に先立ち、第3陣運転員の壮行式を4月28日に実施しました。壮行式では、派遣する運転員全員による決意表明がありました。
 また、3月より、昨年12月に訓練を終了した第1陣のメンバーが講師となり、前処理、分離、精製の各工程の運転員全員に対して、ラ・アーグ再処理工場で学んだ知識やノウハウを展開し、当社施設だけでは得られない知見の共有を始めています。
 第3陣のメンバーも、本日からラ・アーグ再処理工場でしっかりと学び、今後、その成果を他の運転員へ展開していきます。
 こうした訓練を通じて、運転員全体の技術力の維持・向上を図り、自信をもって運転できる体制にしてまいります。

【第3陣の運転員による決意表明(要旨)】

(再処理工場 運転部 中畑 勉なかはた つとむさん(八戸市出身))

 現在、当社の再処理工場の主要工程は、長期間運転が停止しており、実操作による経験ができない状況です。技術・知識・経験が豊富なオラノ運転員から、短期間ではありますが、ノウハウを吸収し、他の若手運転員に展開できればと思っています。
 住み慣れない異国の地での生活とはなりますが、健康第一に考え、研修に取り組みます。

(再処理工場 運転部 大坂 将おおさか しょうさん(東北町出身))

 私は2015年入社なので、アクティブ試験は未経験となりますが、今回のフランス研修で、実際に稼働している工場の制御室の様子を見て、操作員がどのように動いているのか、ブロック内での声の掛け合いや上長との連絡のやり取り等、取り入れることができるものは吸収して六ヶ所に持ち帰りたいと思っています。
 また、通常運転もそうですが、トラブル時の動きも参考になるものが多いと思うので、しっかりと学んできたいと思います。

(再処理工場 運転部 二川目 拓翔ふたかわめ たくとさん(おいらせ町出身))

 会社の一大プロジェクトに参加できたことを誇りに思っています。自分自身まだ若いので、若いからこそ同世代に伝えられることがたくさんあると思っているので、頑張ってきたいと思います。

12名の運転員を送り出した時の様子(前列中央:増田社長)

2022年3月14日~4月8日 第2陣の訓練状況

 3月14日より第2陣の運転員11名がフランス ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始し、4月8日に訓練を終了しました。
 第1陣と同様に、操作や監視項目が多く、かつ設備の把握が重要となる起動操作や停止操作など、フランスの運転員とともに実機を運転し、ノウハウを習得しました。また、ラ・アーグ再処理工場で実際に起こった設備の不具合に対する対応も実施しました。
 帰国後、第2陣の運転員による訓練の成果報告会を5月10日に開催しました。報告会では、前処理・分離・精製の工程ごとに、実機での訓練を通じて学んだ運転方法や当社設備との違い、不具合への対処などが報告され、「今回の研修で、実機の操作を経験したことでより理解が深まり、運転員としての成長を実感することができた」、「再処理工場のしゅん工に向けて、以前よりも運転操作に自信がついた」、「今後は、他の運転員にオラノ社で学んできたことを共有し、運転員全体のレベルを上げていきたい」などの声が聞かれました。
 今後、訓練での成果をしっかりと他の運転員へ展開し、運転員全体の技術力の維持・向上を図っていきます。

当社運転員がフランスの運転員とともに実機を運転している様子(ラ・アーグ再処理工場)

運転員(11名)とオラノ社の方々との集合写真

第2陣運転員が訓練での成果を報告している様子(成果報告会)

2022年3月8日 第2陣の運転員壮行式

 2022年3月14日からフランスへ派遣する第2陣の運転員11名の壮行式を3月8日に実施しました。
 壮行式では、派遣する運転員全員による決意表明がなされ、増田社長から運転員へ激励の言葉がかけられました。

【運転員代表による決意表明】

(再処理工場 運転部 秋村 芳貴よしたかさん(青森市出身))

 私はアクティブ試験の運転経験がありますが、その当時と今ではやり方が変わっていると思います。また、アクティブ試験が終了してから、10年以上経過しています。今回、実際に運転中であるラ・アーグ再処理工場で訓練を受け、当社再処理工場のしゅん工・操業後の運転業務に向けて経験を積んできたいと思います。

(再処理工場 運転部 附田 和哉かずやさん(七戸町出身))

 私は、アクティブ試験未経験者で実際に運転をしたことがないので、ラ・アーグ再処理工場に行って、オラノ社と日本原燃との違いを確認し、安全に運転できるようポイントを押さえながら運転の技術やノウハウ等を学び、六ヶ所のメンバーにも展開していけたらいいなと思っています。訓練中は積極的に学び、立派な操作員となれるよう努めていきたいと思います。

【増田社長からの激励の言葉】

(代表取締役社長 増田 尚宏)

 世界的にオミクロン株が大流行している状況や現在のウクライナ情勢による不安の中、家族ともどもフランスの渡航を決断してくれて、本当にありがとう。当社は今、再処理工場のしゅん工・操業に向けて、社員全員が一丸となって取り組んでいます。その中で運転部の皆さんには、日々、再処理工場の運転管理に取組み、工場の安全確保に尽力いただいています。
 しゅん工・操業が間近となり、運転部の皆さんには、もう一つ重要なミッションが加わります。それは、アクティブ試験以降、使用済燃料のせん断や溶解等の本格的な運転を長期間実施していない再処理工場を、安全を最優先に、計画どおり立ち上げ、運転することです。長く運転から離れている皆さんにとって、今回の訓練は、ミッション達成に向けた重要な機会だと思っています。ラ・アーグ再処理工場での実機の運転を通して、運転員の役割や運転に必要な勘所を掴み、「自分たちの力でアクティブ運転を安全に遂行する。」という自信に変えて帰ってきてください。
 皆さんは、第1陣訓練生のバトンを受けました。第1陣が得た運転知見を更に充実させ、次陣にバトンを繋げてください。そして訓練生の皆さんが、将来の日本原燃を支えるプロフェッショナル集団となってくれることを期待しています。
 最後に、ご家族も皆さんが遠方へ長期間出張することについて、本当にご心配されていることと思います。コロナの感染予防対策を確実に行い、体にはくれぐれも注意して、元気に戻って来てください。

11名の運転員を送り出した時の様子

2021年11月22日~12月28日 第1陣の訓練状況

 11月22日より第1陣の運転員12名がフランス ラ・アーグ再処理工場にて訓練を開始し、12月28日に訓練を終了しました。
 訓練では、操作や監視項目が多く、設備の把握が重要となる起動や停止操作も含め、フランスの運転員とともに実機の運転を経験することで、運転ノウハウも習得しました。
 訓練を終えた運転員からは、「せん断の通常運転を経験し、せん断工程やせん断パラメータで確認するポイントを理解することができた」や「実機訓練を通じて机上学習で学べないパラメータの細かな挙動を確認することができ、パラメータと運転状況の関係を把握できるようになったことで、運転操作への自信に繋がった」、「工程立ち上げ時や運転中のイメージを掴むことができた」などの声が聞かれました。

当社運転員がフランスの運転員とともに実機を運転している様子(ラ・アーグ再処理工場)

運転員とオラノ社の方々との集合写真(フランス マンシュ県)

ラ・アーグ再処理工場の食堂で運転員が食事を摂る様子

2021年11月18日 第1陣の運転員壮行式

 11月22日からフランスへ派遣する第1陣の運転員12名の壮行式を11月18日に実施しました。
 壮行式では、派遣する運転員代表による決意表明がなされ、増田社長から運転員へ激励の言葉がかけられました。

【運転員代表による決意表明】

(再処理工場運転部 田端さん(八戸市出身))

 私たち第1陣12名は、フランスのラ・アーグ再処理工場において実機による運転操作を通し、アクティブ試験以降、長期停止中であった前処理・分離・精製工程の運転技術を磨きます。
 そして、私たちが中心となり、再処理工場しゅん工・操業後の「溶液・廃液処理運転」および「使用済み燃料のせん断および溶解液の処理運転」を、必ず成功させます。

【増田社長からの激励の言葉】

(代表取締役社長 増田 尚宏)

 このコロナ禍の中、フランスの渡航を決断してくれて、本当にありがとう。当社は今、再処理工場のしゅん工・操業に向けて、社員全員が一丸となって取り組んでいます。その中で運転部の皆さんには、日々、再処理工場の運転管理業務をしっかりと行い、工場の安全を維持・継続いただいています。
 いよいよしゅん工・操業が近づき、運転部の皆さんには、もう一つ重要なミッションが加わります。それは、アクティブ試験以降、使用済燃料のせん断や溶解等の本格的な運転を長期間実施していない再処理工場を、安全を最優先に、計画どおり立ち上げ、運転することです。長く運転から離れている皆さんにとって、明るい未来につながる重要なミッションです。今まで以上に細心の注意が必要となります。この注意すべき勘所を、ラ・アーグ再処理工場での実機の運転を通して掴んでいただき、「自分たちの力で計画通りプラントを立ち上げ、安全に運転できる」という自信を持てるまで訓練を積んできてください。将来の日本原燃を支えるプロフェッショナルの一員となってくれることを期待しています。
 最後に、ご家族も皆さんが遠方へ長期間出張することについて、本当にご心配されていることと思います。コロナの感染予防対策をしっかり行い、体にはくれぐれも注意して、必ず元気に戻って来て下さい。

12名の運転員を送り出した時の様子