事業情報

低レベル放射性廃棄物埋設センターの月別トピックス

2023年7月発表分

【7月31日公表 2023年度第2回低レベル放射性廃棄物の輸送について】
 9月28日から29日にかけて中国電力(株)島根原子力発電所から低レベル放射性廃棄物200リットルドラム缶992本(輸送容器124個)を受入れる計画です。
 ・2号埋設対象廃棄物(充填固化体) 992本

【7月28日公表 2023年度低レベル放射性廃棄物の受入計画の変更について】
 今年度の低レベル放射性廃棄物の受入計画について、電力会社と調整した結果、別紙のとおり変更となりました。

別紙:2023年度 低レベル放射性廃棄物の受入計画について

【7月27日公表 電力会社において低レベル放射性廃棄物搬出検査装置に使用している放射能評価プログラムの誤りに係る原子力規制庁への報告について】

 2023年1月26日に、日本原子力発電(株)より、同社敦賀発電所、中国電力(株)島根原子力発電所、四国電力(株)伊方発電所および北陸電力(株)志賀原子力発電所が、低レベル放射性廃棄物搬出検査装置に使用している均質・均一固化体の放射能評価プログラムに誤りがある可能性があるとの連絡を受け、各電力会社とともに詳細調査を進めることにしました。(2月7日お知らせ済み)

 4発電所において実施された、その後の詳細調査の結果に基づき、本事象の影響評価、問題点と原因、今後の対応を取りまとめ、2023年7月3日に原子力規制庁へ報告しました。今後の原子力規制検査の中で、調査結果および対策に至る過程について、しっかりと説明してまいります。また、4電力および当社の是正処置などの対応についても、原子力規制検査の中で確認していただきます。
 これらの対応を踏まえて、4発電所からの廃棄体については、準備が整い次第、受入を再開いたします。

 主な報告内容は下記のとおりです。

(1) 本事象の概要
・電力による調査の結果、検査装置の均質・均一固化体用放射能評価プログラムのうち「Co-60放射能濃度計算」において、正しくCo-60の放射能濃度が算出されず、一部の廃棄体の放射能濃度および放射能量が過小評価される場合があることを確認しました。
・プログラムで「CO60(シーオー60)」とすべきところを「C060(シーゼロ60)」と誤記したことが発生原因です。
(2) 影響評価結果
・当社が過去に受け入れた廃棄体のうち、当該検査装置で検査を行った均質・均一固化体の総数は22,048本で、そのうち放射能濃度および放射能量が過小評価された可能性がある廃棄体は2,108本です。(2月7日お知らせ済み)
・改めて、放射能評価プログラムの内容を確認したところ、島根原子力発電所の均質・均一固化体の検査装置は、Co-60の放射能量を再評価する固有のプログラムが存在することから、正しく評価されていることを確認しました。そのため、過小評価されている廃棄体は、1,538本(570本減)になりました。また、志賀原子力発電所からは均質・均一固化体の受入れがないことを確認しました。
・敦賀発電所、伊方発電所については、発電所が計算した保守的な再評価値を用いて、当社が本事象による埋設施設への影響を評価した結果、放射能量および放射能濃度について、事業変更許可申請書および保安規定に記載した数値を超えていないことを確認しました。そのため、埋設施設に影響を及ぼすものではないと判断しました。
・本事象以外にプログラム誤りがないことについても調査した結果、敦賀発電所・伊方発電所・志賀原子力発電所は、本事象以外にプログラム誤りがないことを確認しました。島根原子力発電所の固有プログラム内には、本事象とは別の誤りがあることが新たに確認されましたが、この誤ったプログラムで評価された廃棄体は受入れていないことを確認しています。
・4発電所の充填固化体用放射能評価プログラムについては、確認の結果、誤りがないことを確認しました。
(3) 今後の当社の対応
・4電力の是正処置完了後、是正処置が確実に行われていることを、当社自らが特別監査で確認します。
・今回の事象を踏まえ、電力会社が検査装置を新規設置する時や改造する時に、プログラムに誤記がないこと、プログラムの動作が正しいこと、プログラムに影響を与える因子が正しいことの確認を当社も行うことが必要であると考え、監査基準(廃棄体確認監査に係る電力各社との合意事項を定めた当社規定「監査ガイドライン」)を改正し、電力会社が実施するプログラムの検証方法について当社が監査を実施します。

 4発電所からの均質・均一固化体については、各社における是正処置を行い、改修されたプログラムの放射能評価に問題ないことを確認したうえで、準備が整い次第、受入を再開する予定です。
 また、4発電所からの充填固化体については、詳細調査および当社の特別監査の結果、プログラムの放射能評価に問題がないことを確認したため、準備が整い次第、受入を再開します。

 本事象の再発防止対策を確実に実施し、地域の皆さまに安心していただけるよう、引き続き、安全操業に努めてまいります。

別紙:低レベル放射性廃棄物搬出検査装置における放射能評価プログラム誤り事象の発生を踏まえたプログラムの妥当性に係る検証結果および今後の対応について

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