C R O S S T A L K 0 2 上司部下対談 01

いつかはこんな上司になりたい。
そう思える人がいる

社会人としてだけでなく、人としてもお手本になる。そんな上司や先輩社員が日本原燃にはたくさんいます。今回はその一例として、広報部の2人にお話しを聞いてみました。

H I R O T A K E T A T E H A N A

舘花 浩丈(上司)

地域・広報本部 広報部広報グループ
1992年入社
普通高校 卒

M A N A U W A N O

上野 真菜(部下)

地域・広報本部 広報部広報グループ
2019年入社
生物資源科学部 生物生産科学科 卒

S E S S I O N 0 1

まず初めに、お二人が初めて会った時のことを教えてください。

舘花
実は配属の前から、上野さんのことは知っていました。新入社員が毎年参加する農業体験研修の様子を撮った写真を眺めていた時に、一人だけほっかむりをして万全の装備をしている人がいたんです。「全力で研修に臨む、すごい人がいるな」とはっきり覚えていて、その人が上野さんで広報グループに配属されるとわかった時には、グループ内で話題になりました。
上野
そうだったんですか!
確かに配属先が決まり、所属長の舘花さんと初めて会った時すぐに「ほっかむりの人だよね?」と言われたことは、私も鮮明に覚えています。すごく緊張していましたが、フランクに話しかけられてホッとしました。
舘花
上野さんはいざ会ってみると、言葉遣いが丁寧な人だと感じました。業務をしっかり覚えようとする姿勢も見られて、真面目でいい人が配属されてきたなと。ほっかむり写真の出来事もあり、何か縁を感じましたね。
S E S S I O N 0 2

広報部ではどういった業務を担当されていますか?

舘花
広報グループはその名の通り、当社の広報事務全般を担っています。TV・ラジオの提供番組や自社CM、広報誌や新聞広告、自社ホームページなどを手掛けており、当社事業をはじめとした様々な情報を発信しています。
上野
私の担当は、情報誌の中に掲載する広告制作とホームページの運営全般。舘花さんは全ての業務を総括する立場にあります。私は学生時代、農学系を専攻していたので、現在の業務は全くの未経験でした。最初は困惑することも多くありましたが、その都度先輩社員や舘花さんに相談に乗ってもらえたおかげで、今何とか業務をこなせています。
舘花
最初は、わからないことがたくさんあると思うので、なるべくフォローできるところは皆でフォローしました。とにかく、まずは仕事が楽しいと思ってもらいたいですから。個人的には、朝起きた時に「行きたくないな」と思う職場には絶対にしたくないと考えています。一日の3分の1を過ごす場所だからこそ、楽しくいられるようにしたい。そのためにも、ネガティブなことは口にせず、やってもらったことには感謝するよう心がけています。
上野
舘花さんからネガティブな言葉って、確かに聞いたことがないですね。何でも相談できるのは、否定されることはないとわかっているからだと思います。自分のアイデアをより良いものにするためのアドバイスをいただくことはあっても、自身の考えを否定されたことは一度もありません。
舘花
一番大切なのは、上野さん自身がその広報物で何を伝えたいのか。私の役割は、その伝えたいことを形にできるようサポートすることです。
上野
「その広報物で何を伝えたいのか」という言葉は、とても印象に残っています。私は一時期、自分が伝えたいことよりも、とにかくダメ出しされないものをつくろうとしていました。そんな時に舘花さんから「この広報物で上野さんが一番大切にしたいことは何だろう?」と聞かれて、ハッとしました。自分の想いを大切にしても良いんだと、気付かされた言葉です。
舘花
色んな人の意見を気にしてしまうと、つい見落としがちになってしまいます。もちろん間違ったことや当社の意に反することは発信しないよう、注意する必要はあります。また、一般の方が求めている情報は何か、という視点も忘れてはいけません。そうした点に気をつけながらも、担当者の想いが広報物に反映されることが一番大切だと思っています。
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上野さんがご自身の成長を実感した瞬間を教えてください。

上野
入社して1年が経った頃、先輩社員が異動したタイミングでのことです。新しいチームが発足し、メンバーの中で一番、業務経験があるのは自分という状況になりました。当時は、「もう新人じゃない」「自分がしっかりしなければ」と気負ってしまい、一人で空回りしていたと思います。
舘花
当時の上野さんは、自分がしなくても良いことまで引き受けて、その結果、本来やらなければならないことができず、計画どおりに業務が進まないという悪循環に陥っていました。
上野
そうなんです。今思うと、2年目で急に仕事ができるようになるわけではないんですが。
舘花
上野さんはすごく要領が良いので、頼めば何でもできてしまう。1年目から、周囲の状況を見ながら仕事ができていて、本当に新人かと疑うほどでした。だから周りのメンバーもつい頼ってしまったのだと思います。
上野
私は何とか色々な業務をこなしてグループの役に立とうと、目の前のことに精一杯でした。周りに頼る余裕もなくなっていましたが、そんな状況に舘花さんが気付いてくれました。そして、本当に自分が大切にすべき仕事をこなすためにも、チームで仕事をすることの大切さを教えてくれました。
舘花
大事なことは一人で全部やることではなくて、チームでより良いものをつくることです。仕事はどうしてもできる人のところに集まってしまいがちですが、私たちはチームで仕事をしているので、それぞれが最大限パフォーマンスを発揮するためにも、業務を割り振って、“誰かがやるだろう”という何となく進むような状況をなくすようにしました。
上野
この経験が仕事に対する姿勢を大きく変えたと思います。自分がすべきことに集中するためにも、任せることは任せられるようになりました。
舘花
私も側から見ていて、この辺りから上野さんが急激に成長したと感じました。主体的に業務を進めるところは進めつつ、かと言って自分の考えは押し付けずに、メンバーへの配慮も忘れない。本当に難しいことをこなしてくれています。
上野
舘花さんが実践されている「人の考えを否定しない」ことは、私も実践しようと心がけています。これまで舘花さんが大切にしてきた職場の環境を、私も大切にしたいと思っています。
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舘花さんが上野さんとの思い出で、印象に残っていることはありますか?

舘花
上野さんが入社1年目で手掛けた、当社のオリジナルカレンダーが完成した時です。できあがったカレンダーを私のところに持ってきて、「完成しました!」と元気に報告してくれましたね。
上野
最初に携わった大きな仕事だったので、とても嬉しかったです。
舘花
このカレンダーは半年ほどかけて制作し、毎年地域の方々に配布しています。多くの方に届けるものなので、相当プレッシャーを感じていたのかなと思います。
上野
プレッシャーはもちろんありましたし、制作会社の方とのコミュニケーションにとても苦労したことを覚えています。最初は、デザイナーに自分が思い描くデザインをどう伝えたら良いかわからず、スムーズに進みませんでした。
舘花
先輩社員に相談しながら、何度もデザイナーとやりとりをしていましたね。
上野
そうなんです。最後は伝えたいことははっきり伝えた方が良いと思って、色んな雑誌や画像を参考にしながら、デザイナーに事細かく伝えました(笑)。結果的に納得できる形で完成したので、今でも貴重な思い出として自宅に保管しています。
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では最後に、上野さんから舘花さんにメッセージをお願いします。

上野
いつもお忙しい中、些細な相談にも親身に乗ってくださり、ありがとうございます。舘花さんはどんなネガティブなことがあっても、それをどう乗り越えるかを考えて、私たちをリードしてくださっています。そのリーダーとしての姿はとても尊敬できますし、最初の上司が舘花さんで本当に良かったと思っています。
舘花
ありがとう!
上野さんには今持っている強みをなくさずに、これからも元気に業務に取り組んでほしいです。その上で、目の前にある仕事の目的は何なのかを見極めることで、より仕事が楽しくなると思いますし、会社生活もさらに充実したものになると思います。今後も期待しています!
上野
はい!私も舘花さんのような素敵な上司になれるよう、いただいたアドバイスを胸に日々の業務を頑張ります。