2023年4月27日原因及び再発防止対策掲載
ウラン濃縮工場 放射線監視・測定設備の排気用モニタA指示値の上昇に伴う警報発報について(原因と対策)
2023年1月12日に発生しました、ウラン濃縮工場 放射線監視・測定設備の排気用モニタA指示値の上昇に伴う警報発報について、今般、原因と対策を取りまとめました。
【原因】
原因調査の結果、以下のことから、溶接機の運転に伴い発生したノイズ※の影響で、排気用モニタAの指示値が上昇したことによる誤警報と推定しました。
- 排気室にある溶接機で溶接を開始した直後(2023年1月12日)に、排気用モニタAの指示値が上昇し、警報が発報したこと。
- 再現試験において、排気室で当該溶接機の電源をONにしたところ、排気用モニタAの指示値が上昇したこと。
- 排気用モニタAの健全性確認を実施した結果、健全であったこと。
当該溶接機は、2022年5月11日から使用しておりましたが、工事の兼ね合いで2022年12月22日に電源ケーブルのルート変更を行い、排気用モニタAの計装ケーブルと溶接機の電源ケーブルが近接した結果、2023年1月12日に初めて使用した際に、溶接機のノイズの影響を受けてしまったと考えています。電源ケーブルのルート変更後における、ノイズチェックの実施が作業要領書等で定めておらず、実施していなかったことが調査で判明しました。
- ※電子機器や通信機器などから発生する不要な電磁波
【再発防止対策】
これまでは溶接機設置時および溶接作業箇所の変更の都度、ノイズチェックを実施することを作業要領書等で定めておりましたが、今後は、電源ケーブルのルート変更時においても、その都度、ノイズチェックを実施することを新たに追加し、作業要領書等を改正しました(2023年1月17日実施)。その際、ノイズを確認した場合は、ケーブルにノイズ低減シートを巻く等の対策を実施します。
2023年1月13日にお知らせした内容
1月12日(木)13時59分頃、ウラン濃縮工場ウラン濃縮建屋(管理区域内)の放射線監視・測定設備において、2台ある排気用モニタのうち1台の故障が発生しました。
引き続き、残りの正常な排気用モニタで放射線監視を行っており、工場の安全性には支障ありません。
また、本事象によるモニタリングポストの値に変化はなく、環境への影響はありません。
排気用モニタが故障した原因については、現在調査中です。