事業情報
【B情報】
2015年8月25日掲載、2016年5月11日原因及び再発防止対策掲載
ウラン濃縮工場

濃縮度管理インターロック1系統の故障について(原因と対策)

2015年8月25日にお知らせした内容

 8月24日(月)0時43分、ウラン濃縮工場濃縮建屋のRE-2Aカスケード設備※1において、2系統ある濃縮度管理インターロック※2の1系統が故障しました。残りの1系統は健全であるため、運転には支障ありません。
 その後の調査の結果、濃縮度管理インターロックを構成する計器のうち原料供給側の流量計が急に変動したが、他の圧力計・流量計には変動がなかったこと、濃縮度測定装置※3による濃縮度測定の結果、異常はなかったことから、当該流量計の単体故障と判断しております。
 本事象による環境への影響はありませんでした。
 故障した流量計については、今後、準備が整い次第、交換を実施します。

  • カスケード設備:
    複数の遠心分離機を連結した設備
  • 濃縮度管理インターロック:
    カスケード設備で生産する製品ウランの濃縮度が5%を超えた場合にカスケード設備の生産を停止する機能
  • 濃縮度測定装置:
    濃縮度を測定する装置

2015年8月28日にお知らせした内容

 2015年8月24日に発生しました、ウラン濃縮工場における濃縮度管理インターロック1系統の故障について(2015年8月25日お知らせ済み)、故障した流量計の交換が完了し、8月27日に復旧しましたので、お知らせします。

原因及び再発防止対策

 その後、本事象が発生した原因と再発防止対策を検討してまいりましたが、本日、取りまとめましたので、お知らせします。

原因

 故障発生時は、濃縮度管理インターロックを構成する計器のうち原料供給側の流量計が急に変動しましたが、他の圧力計・流量計には変動がなかったこと、濃縮度測定装置による濃縮度測定の結果、異常はなかったことから、当該流量計の単体故障と判断しました。
 当該流量計については、年1回の施設定期自主検査にて健全性を確認しているものの、長期的に使用していることから経年劣化が原因であると判断しました。

再発防止対策

 濃縮度管理インターロックを構成する計器については、これまで故障発生後に交換する対応としておりましたが、今後は、一定期間の使用後に交換することとします。
 また、水平展開として、当該濃縮度管理インターロックを構成する他の計器および残りの1系統の計器についても、計器交換を実施します。

以上