事業情報
【B情報】
2023年10月5日掲載、2023年12月27日原因及び再発防止対策掲載
高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター

高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターにおける送排風機の一時停止について(原因と対策)

 2023年10月4日に発生しました、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(ガラス固化体受入れ建屋※1、ガラス固化体貯蔵建屋※2、ガラス固化体貯蔵建屋B棟※3)において、送排風機が一時停止した事象について、今般、原因と対策を取りまとめました。※1:以下、EA建屋、※2:以下、EB建屋、※3:以下、EB2建屋  

概要

 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターにおいて、EA、EB建屋(10月4日午前)およびEB2建屋(10月4日午後)の現場制御盤の更新工事を行っていたところ、EB2建屋の制御盤全体の電源を「切」操作したことで送排風機の起動信号が切れ(別紙1参照)、EB2建屋の収納管排風機および管理区域送排風機が全台停止しました。(別紙2参照)
 また、EB2建屋の収納管排風機が停止したことにより、EB2建屋の収納管内の負圧維持のため、建物が繋がっているEA、EB建屋の管理区域・検査室の送排風機も停止しました。(別紙2参照)
 なお、EB建屋の収納管排風機は今回の事象で影響を受けず、運転を継続しました。

【原因】

 今回発生した事象について調査した結果、以下の直接原因を確認しました。

【再発防止対策】

 全社の業務移管マニュアルは、人事異動に伴う後任者への業務引継を中心とした内容であることから、部や課をまたぐ業務移管にも適用するよう改正するとともに、再処理事業部においては、全社の業務移管マニュアルの改正を受けて、工事等の業務移管をより具体化した運用マニュアルを新たに制定し、周知します。 
 本事象を引き起こした計装保全部内では、新たに制定する再処理事業部のマニュアルに沿って、書面で更新工事の目的、範囲、工事方法、注意事項等を引き継ぐことを徹底するとともに、作業に関する資料を十分に読み込むことを業務上の留意事項としてルール化します。

<添付資料>

2023年10月5日にお知らせした内容

 10月4日の12時4分、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター(ガラス固化体受入れ建屋、ガラス固化体貯蔵建屋、ガラス固化体貯蔵建屋B棟)において、ガラス固化体貯蔵建屋の収納管排風機を除き、2系統で構成される全ての送排風機が両系統とも一時停止しました。
 その後、13時25分までに停止していた全ての送排風機を復旧いたしました。
 送排風機一時停止中においても、ガラス固化体の収納管内の負圧は維持されていたことを確認しています。また、ガラス固化体は自然通風により冷却されていることから、送排風機の一時停止による冷却機能への影響はありません。
 本事象による放射性物質の放出及び汚染はなく、環境への影響はありません。
 原因は、制御室にある監視制御盤の更新工事において、作業に問題があったと認識しており、今後、詳細に調査を進めていくこととしています。

以上