【B情報】
2018年11月27日掲載、2019年5月10日原因および再発防止対策掲載
使用済燃料受入れ・貯蔵建屋
再処理工場 使用済燃料受入れ・貯蔵建屋 プール水浄化系統からの漏えいの原因調査結果と今後の対応について
2018年11月26日(月)に発生した再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵建屋プール水浄化系ポンプA,B室(管理区域内)におけるプール水浄化系統からの漏えいについて、その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、本日、原因調査結果および今後の対応を取りまとめましたので、お知らせします。
【原因調査の結果】
今回発生した事象は、プール水浄化系ポンプの分解点検準備のため、隔離範囲※内の配管やポンプからプール水の抜き取りを行った際に、排水が不十分であったことから、ポンプ分解時に想定よりも多いプール水が流れ出て、あらかじめ用意していたプール水を受けるための回収用袋から溢れ、堰内に漏えいしたと推定しました。
- ※隔離範囲:
隔離弁が設置されている箇所で系統を区切り、内部を空にする範囲
【今後の対応】
今後、機器の分解点検等に伴い隔離範囲内の配管やポンプからプール水を抜き取る作業を実施する場合は、事前に隔離範囲内のプール水の量を算出し、その算出した量と実際の排水量を比較したうえで抜き取り完了の判断を行うこととします。また、プール水の抜き取りが不十分と判断した場合は、さらに点検対象機器近傍の計器元弁※等を開放し、プール水の抜き取りを行うこととします。
また、これらの手順については、今後マニュアルや手順書に反映します。
- ※計器元弁:
仮設の計器を設置するために、あらかじめ系統に接続されている配管に取り付けられている弁
2018年11月27日にお知らせした内容
11月26日(月)14時25分頃、再処理工場使用済燃料受入れ・貯蔵建屋のプール水浄化系ポンプA・B室(管理区域内)において、分解点検前の水抜き作業を終え、協力会社作業員がプール水浄化系ポンプ※Bの分解を開始したところ、プール水浄化系の系統内部に残っていたプール水が堰内に約20リットル漏えいしました。
なお、燃料貯蔵プールの水位および燃料貯蔵プールの冷却機能には異常はありません。
また、作業員および周辺環境への影響はありません。
- ※プール水浄化系ポンプ:
燃料貯蔵プールのプール水に含まれる不純物をろ過・脱塩し、プール水冷却系に戻すためのポンプ
以上