当社の取組み
2020年8月26日
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再処理工場のしゅん工時期を変更
~2022年度上期のしゅん工へ変更~

 当社は、原子力規制委員会より7月29日に再処理工場の新規制基準への適合性に係る事業変更許可をいただきました。これにより、当社が行うべき安全性向上対策が確定し、改めて必要となる各工事の物量・工程について精査しました。
 その結果、冷却塔の竜巻防護対策の工程等を総合的に判断し、2021年度上期としていた再処理工場のしゅん工時期を2022年度上期へ変更しました。
 長年にわたって当社事業を支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、地域と共に発展できるよう、引き続き現場の安全を最優先に、当社社員、グループ会社、協力会社が一丸となって、新しい工程の中でしゅん工を成し遂げてまいります。

安全性向上対策工事の主な内容

①新規制基準に適合させる冷却塔の竜巻防護対策として、2系統ある冷却塔へ最大風速
 100m/sの竜巻を想定した、鋼鉄製の飛来物防護ネットを設置します。
②冷却塔のうち、再処理工場本体の冷却塔の1系統は、前処理建屋の屋上にあり、飛来
 物防護ネットを設置した場合、重量が増加し建屋の耐震性に与える影響が大きいこと
 から、冷却塔を地上に新設したうえで飛来物防護ネットを設置します。

 ※冷却塔:工場内に設置している貯槽の放射性物質を含む溶液が沸騰・蒸発しないよ
      う、冷却する装置

冷却塔への飛来物防護ネット設置(CGイメージ)

安全・安定運転に向けた取り組み

 再処理工場全体の本格的な運転を長期間実施していないことから、しゅん工・操業に向け、運転員の技術力維持・向上、設備・工程の立上げに向けた機器の保全作業等、より一層、安全・安定運転を行うための対応についてアクションプランを定め、着実に実施します。