当社の取組み
2024年9月5日
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再処理工場 ・ MOX燃料工場の新たなしゅん工目標について

 当社は、再処理工場のしゅん工を「2024年度上期のできるだけ早期」、MOX燃料工場のしゅん工を「2024年度上期」として、設工認の審査、工事および検査に取り組んでまいりましたが、審査に時間を要していることから、新たなしゅん工目標を、再処理工場は「2026年度中」、MOX燃料工場は「2027年度中」としました。
 しゅん工目標を見直すこととなり、地域の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけし心よりお詫び申し上げます。

【再処理工場】

○審査

  • 最新データを用いた地盤モデルで、すべての建屋、機器・配管等を再評価すべきと判断しました。
  • 法令で定めるすべての条文について、当初の設計の考え方に立ち戻って見直す必要があると判断しました。

○工事

  • 設計の考え方を見直すことにより、竜巻対策、火災対策および重大事故等対策に追加工事が必要となりました。

○検査

  • 重大事故等対処訓練について、至近の電力会社の検査実績等を踏まえた期間を見込みました。

 以上の理由から、審査に約1年半、認可後の検査に約9か月、そこにこれらの不確定要素(約3か月)を考慮し、再処理工場の新たなしゅん工目標を「2026年度中」としました。

<しゅん工および操業に向けたスケジュール>

【MOX燃料工場】

○審査

  • MOX燃料工場の設工認審査は初めてのため、説明方針の共通認識を得るまでに時間を要しました。現在も継続している審査について、今後の説明に要する期間を見込みました。

○工事・検査

  • 再処理工場のしゅん工後に実施する再処理工場との接続工事、その後の訓練・検査に要する期間を見込みました。

 以上の理由から、審査期間を2026年5月まで、再処理工場しゅん工後に実施する工事や検査に要する期間を約1年と見込み、MOX燃料工場の新たなしゅん工目標を「2027年度中」としました。

<しゅん工および操業に向けたスケジュール>

【今後の対応】

 しゅん工に向け、残る技術課題に的確かつ計画的に取り組んでいくため、以下の対応を行います。

  1. 審査・検査における課題について論点や規制庁の指摘事項を的確に把握し、説明内容の充実を図ってまいります。
  2. 8月26日の審査会合で示した「説明の全体計画」に沿って、規制庁と審査のスケジュール等に関する共通認識をもち、必要に応じて見直しを行うことで、進捗管理を徹底してまいります。

 引き続き、電力、メーカをはじめ産業界全体からの支援を受けながら、新たなしゅん工目標に向け、安全を最優先にオールジャパン体制で取り組んでまいります。