発表•お知らせ
2019年8月7日

中部電力(株)浜岡原子力発電所へ返送した外観の健全性に疑義のある廃棄体の調査結果および再発防止対策と当社の今後の対応について

 2018年3月に中部電力(株)浜岡原子力発電所から受け入れた低レベル放射性廃棄体(200リットルドラム缶960本)のうち、外観の健全性に疑義のある廃棄体4本について、同発電所へ返送し、同電力において詳細調査を行っておりました。(2018年7月2日2019年4月15日にお知らせ済み)
 このたび同電力における調査結果および再発防止対策と当社の今後の対応について取りまとめましたのでお知らせします。
 今後、当社としても、同電力における再発防止対策が確実に実施されていることを確認してまいります。
 なお、低レベル廃棄物管理建屋に一時貯蔵している同発電所から受け入れた廃棄体956本については、2019年2月から3月の外観確認において健全性を確認しておりますが、今後、準備が整い次第、検査を行い、安全上問題がないことを確認後、定置する予定です。

<調査結果および再発防止対策>

【調査結果】

事象確認年月日 本数 事象 原因
2018年4月23日 1本 (当社の確認結果)
  • 水滴および塗装剥がれ等を確認
(中部電力での調査結果)
  • ドラム缶底部内面から外面に達する母材の腐食が確認された。
廃棄物の収納時等にできたドラム缶底部内面の傷および廃棄物の収納後充填するモルタルとドラム缶底部内面に生じた隙間に溜まった水分等が原因となり、腐食が発生・進展し、水滴が発生したものと考えられる。
2018年5月28日 1本
2019年3月1日 1本
2019年3月6日 1本 (当社の確認結果)
  • 塗装の膨らみを確認
(中部電力での調査結果)
  • ドラム缶の母材そのものに異常は確認されず、健全性に問題はなかった。
ドラム缶表面の塗装内に微細な鉄粉が取り込まれたものであった。

【再発防止対策】

「傷を発生させない」対策
⇒傷を付けやすい廃棄物をドラム缶底部に入れない。
⇒板状の廃棄物が存在する場合は、板状の廃棄物から底部に収納する。
⇒廃棄物を収納する際はドラム缶を傾け収納しやすくする。
「隙間を発生させない」対策
⇒ドラム缶へのモルタル充填後、ドラム缶側面下部に振動機で振動を与える。

以上