発表•お知らせ
2025年4月28日掲載

再処理事業所 前処理建屋(管理区域内)における塔槽類廃ガス処理設備 排風機Bの故障について(原因と対策)

 2025年1月27日に発生し(B情報として1月28日お知らせ済み)、2月17日に30日以内の復旧ができないことからA情報と判断してお知らせした、「再処理事業所 前処理建屋(管理区域内)における塔槽類廃ガス処理設備 排風機Bの故障」について、今般、その原因と対策について取りまとめました。
 当該排風機を製造メーカ工場へ搬出して分解調査を実施した結果、駆動側ベアリング(軸受)が損傷したことで、回転子が固定子に接触し、故障したものと推定しました。
 なお、当該排風機は、修理および部品交換を実施したのち、前処理建屋へ搬入して、据付けを行い、4月25日より復旧しています。

1.駆動側ベアリング損傷の原因

 駆動側ベアリングが損傷した原因は、以下の調査結果から、2024年9~10月に実施した分解点検でベアリングを交換した際のグリース(潤滑剤)の初期充てん量不足によるものと推定した。

(1)駆動側ベアリング部のグリースは焼損しており充てん量の確認はできなかったが、熱の影響を受けていなかった反駆動側のベアリング部のグリースは、初期充てん量の規定160gに対し、76.8gと少なかった。

(2)作業要領書には、ベアリング交換・組立て時のグリースの充てん量(駆動側200g、反駆動側160g)を注意事項として記載していたが、充てん量の測定についての記載はなく、充てんを確実に実施したことの確認はできなかった。

(3)作業要領書で、ベアリング交換・組立て後のモータ試運転時のグリースの補給は、異音がある場合にのみ実施する手順となっており、今回は異音が無かったことから実施しなかった。

(4)当該排風機は2024年9~10月に実施した分解点検後、次にグリースを補給する時期は、2025年1月末であり、事象発生までグリースの補給はしていない。

2.再発防止対策

 モータの分解点検時に、グリースの初期充てん不足を発生させないための再発防止対策として、グリースの初期充てんの管理を以下のとおり見直し、作業要領書・報告書の作成に係るルールに反映した。(2025年4月25日施行済み)

(1)ベアリング交換・組立て時のグリース充てん量の測定

(2)試運転時のグリース補給

<添付資料>

<お知らせ済み>

以上