発表•お知らせ
2026年5月28日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「再処理およびMOXの設工認対応状況」と「低レベル放射性廃棄物埋設センター 1号埋設施設の覆土」についてご説明いたします。

再処理の設工認対応状況

 まず、「再処理の設工認対応状況」です。
 今月は審査会合が開催されませんでしたが、「説明の全体計画」の約700マスのうち、残っている26マスの項目全てについて、現在、ヒアリングを重ねており、次回の審査会合で、計画通りに全ての説明を終わらせたいと考えています。
 設工認の説明を終えることで、再処理工場の設計方針が決まることから、現場の設備にその設計を反映するとともに、補正申請に向けて、審査で説明した内容を確実に補正書に反映してまいります。
 ガラス溶融炉検査については、今月20日の原子力規制委員会において、先月の審査会合で当社が示した、使用前事業者検査では「模擬廃液」を用いて、安全機能として漏えい確認を行い、操業までに「実廃液」を用いて、生産機能を含む確認運転を行うという考え方が議論されましたが、使用前事業者検査で「模擬廃液」を用いることについて、特段異論はありませんでした。
 2024年8月にお示した工程では、「実廃液」を用いてガラス溶融炉検査を実施することとして工程を設定していましたが、「模擬廃液」を用いた検査とすることで、実施時期の裕度が増したと考えています。
 また、長﨑委員から、「高レベル廃液貯槽等に廃液が残っている現実を踏まえ、再処理施設全体のリスクを下げる観点での検討が必要」、山中委員長からは、「ガラス溶融炉が詰まった際に、廃液がプラントの中に多量に残っているというのは非常にリスクが高い状態であり、安全に管理するための手段や方法を保安規定に記載して、検査で見ていくというやり方もある」といったご指摘がありました。
 ご指摘を踏まえ、再処理施設全体のリスクを下げる観点で当社の対応を整理するとともに、操業後のプラントを安全な状態に維持管理するための方策を保安規定にどう記載すべきか、検討してまいります。
 引き続き、安全を最優先に、オールジャパン体制でしゅん工・操業に向けて取り組んでまいります。

MOXの設工認対応状況

 次に、「MOXの設工認対応状況」です。
 第3回設工認については、今月26日に認可をいただき、MOX粉末を焼き固めてペレットに成形・加工するための設備などの据付作業を開始しました。
 第4回設工認は、再処理工場と共用する可搬型重大事故等対処設備や再処理と同様の方針で設計する溢水防護対策設備などを申請する予定であり、再処理での議論結果を反映し、申請書の作成を進めてまいります。
 2024年8月に示した工程に比べ、設工認の審査の部分が少し遅れておりますが、第3回までで主要な設備の設計の考え方はすでに認可されたこと、さらに第4回認可後に行う工事を効率的に行うことで、しゅん工目標に影響が無いように進めていきます。
 引き続き、審査対応をしっかり進めるとともに、安全最優先で工事を進めてまいります。

低レベル放射性廃棄物埋設センター 1号埋設施設の覆土

 最後に、「低レベル放射性廃棄物埋設センター 1号埋設施設の覆土」についてです。お手元の資料をご覧ください。
 1号埋設施設は、これまで覆土の準備工事として、地下水位の観測、点検路や大型屋根の設置工事等を進めてまいりましたが、覆土を開始する準備が整ったことから、今月25日に覆土を開始しました。覆土材料には、青森県産の砂やベントナイトを活用させていただいており、2035年度までに1号埋設施設全体の覆土を完了する計画です。
 埋設施設は、長期にわたり、安全性を確保しながら管理していくことから、雨水や地下水の浸入および放射性物質の生活環境への影響を抑制できるよう、主に①から④の多重のバリア機能を持たせています。
 ①は、廃棄体を収納した埋設設備内にモルタルを隙間なく充填することで、放射性物質を閉じ込めます。
 ②は、モルタルを充填した廃棄体の周囲を、小さな穴がたくさん空いている、水を通しやすいポーラスコンクリート層で覆うことにより、たとえ設備の外から雨水や地下水が浸入しても、廃棄体に達する前にポーラスコンクリートの中を通して排水されるようにしています。
 ③は、埋設設備は、鉄筋コンクリートで構築しており、設備内への雨水や地下水の浸入を防止しています。
 ④は、埋設設備の周囲を難透水性覆土で締め固めることで、岩盤よりさらに水を通しにくくし、さらに、その周囲を下部覆土と上部覆土で覆うことで、埋設設備への雨水や地下水の浸入を抑制します。
 覆土や植生を行うことで、埋設地の地上面を事業開始前の状態に戻しますが、覆土完了後も、人が立ち入らないように制限し、モニタリングポストによる敷地内の放射線量を測定することや、敷地の境界部および埋設施設近傍で採取した地下水中の放射性物質濃度を測定し、環境に影響を与えていないことを約300年にわたって管理してまいります。
 引き続き、安全を最優先に、廃棄体の受入れ、定置ならびに覆土を行い、埋設事業の安全かつ安定操業を継続してまいります。

 当社事業は、地域の皆さまの信頼があって成り立つものであり、長年にわたって支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、これからも地域とともに歩み続け、地域の発展に貢献してまいります。

 本日、私からは以上です。