発表•お知らせ
2022年10月26日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「再処理の設工認対応および工事の状況」、「MOX燃料工場の本格工事開始」の2点についてご報告させていただきます。

再処理の設工認対応および工事の状況

 まず「再処理の設工認対応および工事の状況」です。
 設工認の審査状況ですが、先週21日の審査会合で、第1回設工認の対応状況とこれまでの反省事項を踏まえた対応、第2回設工認申請に向けた対応方針についてご説明しました。
 第1回設工認については、7月の補正以降もヒアリングを継続し、主に類型化に関する記載の整理・拡充を進めてきました。第2回申請でも類型化が重要となるため、しっかりと整理を進めているところです。
 現在、再補正に向けた準備を行っており、できるだけ早期に認可をいただけるよう、しっかりと対応してまいります。

 第2回設工認については、申請対象設備数が約10万と膨大であることから、審査を効率的に進めるため、設備の類型化を行い、類型化した分類毎に代表設備を選定し、設計方針から計算結果、例えば耐震設計の基本方針、耐震計算書、影響評価結果、強度・耐食性に至るまでの一連の設計をお示しすることをご説明しました。
 第2回の審査を効率的に進めるためには、設備の類型化と代表設備の選定が重要であるということについて、規制庁とも共通認識を持つことができたと思っています。
 次回の審査会合では、設備の類型化と代表設備の選定、地盤・耐震などの主要論点についてしっかりとご説明し、11月の第2回申請に向けて、全力で取り組んでまいります。

 安全性向上対策工事の状況については、設工認の認可後に実施する工事を除き、計画通り、9月末で約95%が完了しました。残っている地下水排水設備や北換気筒の耐震補強工事等も順調に進んでおり、概ね年内に完了する予定です。
 引き続き、オールジャパン体制で設工認対応と工事に全力で取り組み、より確度の高い工程を年内にお示ししたいと考えています。

MOX燃料工場の本格工事開始

 次に「MOX燃料工場の本格工事開始」についてです。お手元の資料をご覧ください。
 MOXは、9月14日に4分割で申請する設工認の第1回部分の認可をいただきました。翌日からは、認可範囲である建屋の建設工事を本格化させ、MOX燃料工場のしゅん工に向けて、大きく前進したものと考えています。

 「工事の進捗状況」ですが、左上の建屋断面図をご覧ください。MOX燃料工場は、地上2階、地下3階建ての建物で、下の階から順に工事を進めています。
 上の写真は、現在実施している地下2階床のコンクリート打設の状況ですが、この作業は、計画通り、来月上旬に終了する予定です。その後、壁の鉄筋組立とコンクリート打設、そして機器の搬入と階毎に進めていきます。

 中段の写真は、「工事の安全性向上と効率化の取組み」です。
 当社は、2024年度上期のしゅん工に向け、メーカ・ゼネコンと一体となり、様々な工夫を行いながら建設工事を進めています。
 現場では、作業の安全性向上と効率化を図るため、鉄筋の組立て方や安全に搬入・据付するための段取りを事前に確認しています。
 また、作業しやすい広い場所で鉄筋の組立作業などを行い、作業効率・作業品質の向上、安全性の確保に努めています。組み立てた鉄筋は、6台の大型クレーンを使って吊りこみ、所定の位置に設置していきます。
 機器についても同様に、メーカの工場でブロック単位に組立てを行うことで、現場での作業を減らし、大型クレーンで据え付けることとしています。

 現場では地元企業をはじめ多くの協力会社の方々にご協力いただき、工事を進めています。現在は1日あたり約250名ですが、最盛期には約2,000名を見込んでいます。

 当社は、地域の皆さまのご理解とご協力の下で事業を進められるものと認識しており、引き続き、第2回以降の設工認対応と工事を着実に進め、1日も早いしゅん工に向けて、当社と協力会社が一丸となって安全を最優先に工事に全力で取り組んでまいります。

以上