発表•お知らせ
2021年5月27日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「設工認申請の対応状況」、「安全性向上対策工事の進捗状況」、「新入社員による農業体験研修」の3点についてご報告させていただきます。

設工認申請の対応状況

 まず、「設工認申請の対応状況」についてです。
今週25日の審査会合において、使用前事業者検査の成立性と申請対象設備の明確化や分割申請計画の整理の進捗状況、耐震や航空機墜落火災の個別の技術的論点をご説明しました。
 使用前事業者検査は、アクセス困難なセル内等の検査対象機器について、設計、製作、施工、検査の記録などを組み合わせることで実施可能であるという考え方をご確認いただきましたので、引き続き整理を進めてまいります。
 申請対象設備の明確化や分割申請計画は、来月には整理を終えることをご説明しました。
 個別の技術的論点についても、当社の対応方針をご確認いただきました。
 来月の審査会合では、第一回申請の補正に向けて必要なすべての事項をご説明したいと考えています。引き続き、電力の支援を受け、しっかりと対応してまいります。

 低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する補正書については、今月10日に提出しましたが、これまで既許可からの変更部分を中心に記載していた補正書の構成について、既許可の内容も併せて記載するようコメントがあり、現在再補正の準備をしているところです。

安全性向上対策工事の進捗状況

 次に、「安全性向上対策工事の進捗状況」についてです。再処理工場の現場では様々な工事が本格化して参りました。今回は、「再処理工場本体の冷却塔の工事状況」をご紹介します。
 お手許の資料をご覧ください。
 前処理建屋の屋上にある冷却塔「A4A」は、竜巻防護対策による建屋の耐震性を考慮し、地上に新設することとしました。
 左上の写真は、昨年11月から今年1月にかけて、新設エリアを地表から岩盤まで約20m掘削した様子です。2月からは、岩盤の上にコンクリートを打ち込み、3月下旬には右上の写真のように人工岩盤の構築が完了しました。
 左下の写真は、人工岩盤の上に基礎を構築している様子です。この基礎にコンクリートを打ち込み、現在は右下の写真のように冷却塔本体を設置するための架台部を構築する作業を行っており、この作業は今月中に完了する予定です。
 来月からは冷却塔本体の据付や防護ネットの設置などの工事を進めてまいります。
 このように現場では様々な安全性向上対策工事が着実に進捗しています。引き続き、安全を最優先に現場の工事を進めてまいります。

新入社員による農業体験研修

 最後に、「新入社員による農業体験研修」についてです。今月14日に122名の新入社員全員が六ヶ所村や青森市など20の農園で農業体験研修を行いました。
 この取り組みは、地元企業の一員として農業体験を通じて、地域の皆さまとのコミュニケーションを図るとともに、地域を知り、学ぶことで、地元への愛着を深めることを目的に2019年から行っており、今年で3年目です。
 農協や農家の方々には、今年もお忙しい中、当社の研修を受け入れていただき、あらためて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 研修では、長いもの種植えやりんごの花摘み作業を経験しました。来月10日にも6つの農園でりんごの摘果作業を体験させていただく予定です。
 参加した社員からは、「普段できない農業体験を行い、大変さや有難さが分かった」「地域の方々への感謝の気持ちを持って仕事を頑張りたい」といった感想がありました。
 
 農家の方々からも、「一生懸命やってくれた。この体験を通じて、仕事の大変さを理解して欲しい」といった感想をいただいています。
 新入社員にとって、地域の皆さまと触れ合う貴重な経験であったと思います。今後も、地域の一員として、責任感を持って仕事に取り組んで欲しいと考えています。

 当社事業は地域の皆さまの支えがあって成り立っており、常に感謝の気持ちを忘れず、今後もこうした取り組みを継続してまいります。

 引き続き、地域の皆さまから信頼していただけるよう、当社社員、グループ会社、協力会社が一丸となって取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。