発表•お知らせ
2020年9月30日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「新規制基準への対応状況」と「運転員の技術力の維持・向上」の2点についてご報告させていただきます。

新規制基準への対応状況

 はじめに「新規制基準への対応状況」です。
 再処理工場については、今月14日の設工認の審査会合で、当社から申請に係る作業プロセスおよび体制、設備の類型化の考え方を説明し、その後、規制庁と議論を重ね、整理が進んできたと考えています。今後も電力のご支援をいただきながら設工認の申請・審査の対応に全力を尽くしてまいります。設工認審査対応と合わせて、現場においては、安全性向上対策工事を安全最優先で実施してまいります。
 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの審査についても、8月26日に事業変更許可をいただきました。同日、工程を再精査し、安全性向上対策工事の完了時期を2021年度上期へ変更することとしました。度重なる工事完了時期の変更を大変申し訳なく思っております。現在は、再処理工場と同様に設工認申請の準備を進めています。
 MOX燃料工場の審査については、8月24日に補正書を提出し、31日の審査会合での指摘事項を踏まえ、設計方針等の記載の適正化や明確化を図り、今月18日に改めて補正書を提出しました。
 低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査についても、今月7日の審査会合でいただいたコメントについて、今後、説明を行うこととしておりますが、あわせて、補正書の準備も進めております。
 ウラン濃縮工場についても、安全対策の設工認審査への対応をしっかりと進めてまいります。
 再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに続き、MOX燃料工場や低レベル放射性廃棄物埋設センターの審査も終了まであと少しのところまできたと考えております。
 引き続き、それぞれの審査にしっかりと対応してまいります。

運転員の技術力の維持・向上

 次に、しゅん工に向けた様々な取り組みの一つである「運転員の技術力の維持・向上」についてです。お手許の資料をご覧ください。
 再処理工場は、しゅん工に向けて運転員の技術力の維持・向上が増々重要となります。
 今回は、若手社員を対象に設備・機器の仕組みや運転操作、異常の兆候の把握など、再処理工場の運転員として必要となる実践的な知識を習得するために、当社事業所近傍にあるグループ会社のジェイテック技術・訓練センターで行っている訓練を紹介します。
 左上の写真は、中央制御室を模擬しており、運転操作監視制御盤を使って溶液移送の遠隔運転を行い、液位表示が変化している様子を確認しているところです。右上の写真は、現場を模擬した制御盤や機器が中央制御室での運転操作により正常に作動しているかどうかを現場で確認している様子です。
 下の写真は、設備の異常の兆候を把握する訓練です。再処理工場では、運転員が機器の不具合や異常の早期発見のために、日々現場の巡視を行っています。設備の異常を再現し、体感し、実際の現場巡視で、通常とは異なる機器の音や振動の変化を察知し、速やかに対応できるようにすることで、トラブルの未然防止に努めてまいります。
 今後も、再処理工場のしゅん工・操業に向けたアクションプランに基づき運転員の技術力の維持、向上を着実に実施してまいります。

 最後になりますが、先月、再処理工場のしゅん工時期を変更し、新たな工程のもと安全かつ確実にしゅん工を成し遂げることを今月9日に六ヶ所村議会全員協議会、18日には青森県議会議員説明会の場でお約束させていただきました。
 来月7日には県議会の原子力・エネルギー対策特別委員会が開催されますので、委員の皆さまのご質問にしっかりとお答えしていきたいと考えております。
 引き続き、安全・安定運転に向け、当社社員、グループ会社、協力会社が一丸となって、地域の皆さまにご安心いただけますよう安全を最優先に取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。 

以 上