発表•お知らせ
2020年3月30日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「新規制基準への対応状況」と4月から施行される「新検査制度に向けた当社の取り組み」、「2020年度の入社式」の3点についてご報告します。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」についてですが、まず、再処理工場の審査については、2月にプラント側、地震・津波側ともに補正書の元となる整理資料の説明をすべて終え、今月13日に補正書を規制委員会に提出、19日と26日の審査会合で「技術的な論点はない」ことをご確認いただきました。
 
 一方、補正書の内容について、整理資料から補正書への反映ができていない部分があり、規制庁からもご指摘をいただいておりますので、これまでのチェック体制に加え、技術部門間で記載の横並びなどの相互チェックができるよう、体制を強化して、電力のレビューもいただきながら、来月4月上旬に最終となる補正書を提出する作業を進めております。
 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの審査についても、今月9日の審査会合で概ね了承され、来月4月上旬に補正書を提出する予定です。
 MOX燃料工場の審査については、先月から整理資料の説明を行い、今月19日には設計基準についてひと通り説明しましたが、資料の整理が不十分とのご指摘をいただいておりますので、先に進んでいる再処理の担当者と連携し、4月に残っている案件すべてをしっかりとご説明できるように準備を進めております。
 MOX燃料工場の補正書についても、整理資料の説明が終了し次第、速やかに提出できるよう準備を進めております。

 このように、各事業とも審査は最終段階であり、引き続き、審査合格に向けてしっかりと対応してまいります。

新検査制度に向けた当社の取り組み

 次に、4月1日から施行される「新検査制度」に向けた当社の取り組みについてご紹介します。お手許の資料をご覧ください。
 
 これまでの制度では国の保安検査、施設定期検査、溶接検査、使用前検査という形で施設の安全を最終的に国に確認していただいておりましたが、今後は事業者自らが責任を持って施設の安全を確保し、改善を進めていく形になります。
 こういった事業者の日頃の活動状況を国が確認することになります。

 そのため、日々の現場のパトロールや点検、作業などで発見した設備や機器の“不具合”や、わずかな変化などの“気づき”の情報を「改善措置活動(CAP)」として管理・改善する活動を、今後は当社社員だけでなく、グループ会社、協力会社の社員にも広げることにより、より一層、現場で働くすべての仲間による現場の管理・改善・水平展開を進められるようにします。

 さらに、CAP等で得られた情報を「パフォーマンス指標(PI)」として可視化・共有し、より多くの目で「不具合の予兆は見られないか」、「対策はこれでよいのか」などの傾向分析を行うとともに、目標と現状のギャップについて自己評価を行い、強みや弱みを見極め、業務を改善していきます。
 この他にも、設備・機器の「仕様・図面・現物」の整合をとって管理することで、現場に異常や気づきがあった時に迅速かつ正確な判断ができるような基盤整備を行うとともに、原子力発電所や海外施設の運転経験情報も活用し、現場の安全性を向上させ、高い品質レベルの仕事をできるように改善していきます。

 来年度は、各事業とも新規制基準の審査から本格的な安全性向上対策工事へと軸足が現場に移り、現場の作業を安全・確実に進める年になります。
 その後、40年、50年と安全に安定した操業を行えるように、規制の要求を満たすだけでなく、現状に満足することなく、昨日より今日、今日より明日と改善を続け、地域の皆さまにご安心いただけるよう取り組んでまいります。

2020年度の入社式

 最後に、「2020年度の入社式」についてです。
 2020年度は81名の新入社員を迎え、4月1日に入社式を行います。

 今年の入社式は、新型コロナウイルスの感染防止対策として、体育館で行うことで十分な離隔をとること、事前に検温すること、マスクの着用、アルコール消毒などの対策を徹底した上で行うことにしました。

 新入社員は、81名のうち69名が青森県の出身者で、これにより、全社員(2,928名)に占める青森県出身者の割合は、約62%となります。
 多くの地元の方が集まってくれたことは、大変心強く、一緒に頑張ってくれることを期待しています。
 今後も地域に根ざした企業として、地元の発展にお役に立てるよう、引き続き取り組んでまいります。

 入社式につきましては、すでにご案内させていただいておりますが、県政記者会の皆さまには、是非ご取材いただきたくよろしくお願い致します。ご取材にあたり、同様の対策をお願いし、お手数をおかけするとは存じますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。

 本日、私からは以上です。 

以上