発表•お知らせ
2025年4月1日

2025年度入社式の実施について

 当社は、2025年度の入社式を以下のとおり実施しましたので、お知らせします。

  1. 日  時:2025年4月1日(火) 10:15~10:50
  2. 場  所:六ヶ所村文化交流プラザ スワニー 大ホール
  3. 新入社員:95名
  4. 主な内容:
    • 辞令交付(新入社員代表)
    • 社長挨拶
    • 誓いの言葉(新入社員代表)

<社長挨拶>

 本日ここに、若さと希望にあふれ、これからの日本のエネルギーを支えようという意欲にみちた95名の皆さんを、日本原燃の新しい仲間として迎えることができ、大変うれしく、そして、心強く思っています。本日お越しいただきましたご家族の皆さま、長年、手塩にかけて育ててきたお子さまが、晴れの門出の日を迎えられたことをお慶び申し上げます。大切なお子さまを、当社は社会人として、全力で支えてまいりますので、今後とも、ぜひお子さまを温かく見守っていただけますよう、よろしくお願い申し上げます。皆さんは今日、日本原燃の社員としての第一歩を踏み出すことになります。「社会人として、日本原燃の社員として、きちんとやっていけるのか」と不安な気持ちは当然あるとは思いますが、「やってやるぞ」というワクワクした気持ちも強いのではないかと思っています。
 いろいろ不安もあるかもしれませんが、どうぞ安心して、胸を張って会社生活をスタートしてもらいたいと思っています。

 すでにご存じの方も多いとは思いますが、我が国のエネルギー自給率は2022年度で13%でした。2023年度は、原子力の再稼働が進んだことなどにより2022年度に比べて2.6ポイント増加し、15%となりました。原子力がエネルギー自給率の向上に大きく影響しています。とはいえ、たった15%です。私たちが安定した生活を送るには、海外に依存しない、国産のエネルギーを増やすことが極めて重要です。これに加えて、地球温暖化の問題も出てきます。世界規模で異常気象が発生し、大規模な自然災害が増加する中、世界120以上の国で、2050年までにカーボンニュートラルを実現するということを表明しました。

 日本では、2021年10月に閣議決定した「第6次エネルギー基本計画」で、2050年カーボンニュートラル実現に向けた我が国のエネルギー政策の道筋をつけることが重要なテーマとされていたものの、主力電源は再生可能エネルギーであり、原子力については「可能な限り依存度を低減する」とされていました。
 しかし、デジタル技術の活用等により企業の競争力を高めるデジタルトランスフォーメーション(DX)においては、データセンターの拡大等による電力需要が見込まれています。さらに、地球温暖化などの環境問題を解決しながら経済成長を実現するグリーントランスフォーメーション(GX)の進展においても、化石燃料を利用する高炉から電気を利用する電炉への転換などで電力需要の増加が見込まれています。加えて、ロシアによるウクライナ侵略や中東地域の軍事的緊張により、石油やLNGの調達も危ぶまれる状況となっています。
 このような国内外の情勢変化により、2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、「再生可能エネルギー、原子力など、エネルギー安全保障に寄与し、二酸化炭素を排出しない電源を最大限活用する」と我が国のエネルギーにおける位置づけが見直されました。しかし、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、自然が相手なだけに、季節や時間の影響を受けやすく電気を安定的に供給することは難しいと思っています。一方、原子力は、少ない燃料で大量の電気を安定的に供給することができるため、まさにカーボンニュートラルの主人公となり得ると信じています。
 この原子力を長期にわたって有効に活用していくためには、原子燃料サイクルを確立させるということが重要な課題であるとした上で、「六ヶ所再処理工場とMOX燃料工場のしゅん工は、必ず成し遂げるべき重要課題であり、しゅん工に向け、官民一体となって責任をもって取り組む」との方向性がエネルギー基本計画の中で明確にされています。さらに、「ウラン燃料のサプライチェーンを確保するため、戦略的にウラン濃縮に関する技術を維持する」ことも同時に記載されています。
 この第7次エネルギー基本計画の取り組みは、まさに、当社事業そのものが、国の重要課題であると位置づけられたことに他なりません。我々は、これに応えるべく、現在、2026年度中の再処理工場、2027年度中のMOX燃料工場のそれぞれしゅん工に向けて、電力会社やメーカーなどとともに、オールジャパン体制で取り組んでいるところです。
 私たち日本原燃は、「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」というミッションを掲げていますが、ここに日本の未来を背負う大変重要な事業だという誇りと責任を感じていただきたいと思います。皆さんには、日本原燃社員の一員として、使命達成に向け、若い力を存分に発揮していただくことを大いに期待しています。

 さて、次に私から、今日から社会人として、日本原燃の社員として歩み始める皆さんに、期待する事項を3つお伝えさせていただきます。

 1つ目は、社会人として、日本原燃社員として恥ずかしくない、地域に信頼される立ち居振る舞いをお願いするというものです。
 今日から皆さんは学生ではありません。一人一人が日本原燃そのものです。会社を背負っています。地域の方々は、私たちの立ち居振る舞いに注目しています。さすが日本原燃、と言われる行動をとっていただきたいと思っています。当社がこの地で事業を営むことができるのは、立地を受け入れてくださった六ヶ所村、そして青森県の皆さんのおかげだということを決して忘れないでください。
 六ヶ所村をはじめとする地域の方々は一貫して当社の事業に理解を示し、応援してくれています。地域の皆さんの信頼を決して裏切ることのないよう、地域の一員として責任のある行動をお願いいたします。

 2つ目は、一人ひとりが当たり前のことをきちんとやる「プロフェッショナル」となって欲しいということです。
 まずは、現場と現物を自分のものにしてください。最初の3年は、先輩社員・上司に徹底的に何でも聞いてください。「何のために、この設備があるのか」、「何のために、この仕事をする必要があるのか」など、漫然と言われたことを行うのではなく、常に何のために行っている業務なのかを考え、疑問に思ったら即座に聞き、メモをとり、よく考えて、自分のものとしていってください。皆さんの問いかけで仕事がより良く変わると思います。また、皆さんに聞かれた先輩は、皆さんに教えるために、もう一度業務の内容を確認し、新たな気付きを得ることができるかもしれません。
 業務を深く理解し、納得しながら着実に一歩一歩進んでください。決して慌てることはありません。多少、時間がかかっても良いので、「楽しく」仕事をやりましょう。3年経ったら1つでも、2つでもいいので、「この仕事だったら、新入社員に自分が教えることができます」という、自信が持てるくらいのものを身につけるまで成長していただければと思っています。

 3つ目ですが、職場に新しい風を吹き込んでください。
 私たち社員は、一丸となって、働きやすく活気あふれる職場にしようと日々頑張っているつもりです。皆さんの若さと元気、熱意、そして問いかけが、職場に新しい風を届け、活気を生みます。
 活気のある職場は、自然とコミュニケーションが活発になり、その結果として、社員の心身の健康と安全、そして幸せをもたらします。そして「明るく、楽しい」職場になります。
 先輩社員や上司も、皆さんの意見や問いかけにより、自分一人の考えに凝り固まることなく、柔軟な物の見方や考え方ができるようになります。
 このような活発な職場のコミュニケーションを通して技術を継承しながら、「昨日より今日、今日より明日」と日々、社員ひとり一人が成長することで、日本原燃がよりよい会社に育っていけると思っています。是非とも若い皆さんの力で会社を成長させてください。

 私からの期待事項は以上となります。これから、皆さんが、それぞれの職場において、明るく、楽しく、元気よく成長してくれることを大いに期待しています。
 私からの挨拶は以上です。本日は、入社おめでとうございます。

以上

【入社式の様子】

●辞令交付の様子

●社長挨拶の様子

●誓いの言葉の様子