発表•お知らせ
2023年4月3日

2023年度入社式の実施について

 当社は、2023年度の入社式を以下のとおり実施しましたので、お知らせします。

  1. 日  時:2023年4月1日(土) 10:30~11:00
  2. 場  所:六ヶ所村文化交流プラザ スワニー 大ホール
  3. 新入社員:70名
  4. 主な内容:
    • 辞令交付(新入社員代表)
    • 社長挨拶
    • 誓いの言葉(新入社員代表)

<社長挨拶>

 本日、若さと希望、日本のエネルギーを支えようという意欲に溢れた70名の皆さんを、日本原燃の新しい仲間として迎えることができ、大変うれしく、また心強く思っています。
 社会人として一人前にやっていけるのかと不安な気持ちもあるとは思いますが、日本原燃の社員として「やってやるぞ」というワクワクした気持ちも強いのではないかと思います。人生において学生から社会人になるという二度とない今の気持ちをずっと忘れずに、これからの会社生活を送ってください。

 皆さんは、学生生活で、新型コロナウイルスの影響を最も多く受けた年代だったと思います。オンラインによる授業、文化祭や修学旅行などの学校行事の中止など、クラスメイトとの交流機会が大幅に失われただけでなく、部活動や留学、アルバイトなども含め、皆さんが「やりたい」「やってみたい」と思い描いていたことが思うようにできなかったのではないでしょうか。
 それでも、このような特殊な環境の中で、工夫しながら勉強に励み、仲間とのコミュニケーションを図り、今までとは全く違う形に変えて工夫してきた皆さんは、会社生活の中でも、テレワークなどの新しい働き方に柔軟に適応できる強みを持ち、加えてよりよい実現手段をすでに身に付けているのではないでしょうか。いろいろ不安もあるかもしれませんが、どうか自信をもって、胸を張って社会人としての生活をスタートしてもらいたいと思います。

 ロシアによるウクライナ侵攻が行われてから1年余りが経過しました。この間、石油や天然ガスなどのエネルギー価格は高騰し、電気料金が値上がるなどの形で私たちの生活にも大きな影響が表れています。
 日本のエネルギー自給率は、たったの12%です。海外からのエネルギー資源の輸入に頼らざるを得ず、今回のように海外での紛争により資源の供給が制限されてしまうと、当然危ういものになります。この影響を最小限とするためには、海外に依存しない国産のエネルギーを増やすことが必要です。
 近年はカーボンニュートラルという言葉と共に、二酸化炭素を出すエネルギーは使わない方向に進んでいます。つまり、国産であること、二酸化炭素を出さないことが今後のエネルギーの条件となります。この観点から、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーが脚光をあびています。これらは二酸化炭素を発生させないという大きなメリットがあり、国産のエネルギーであることから、これからも有効なエネルギー源だと考えています。しかし、自然が相手なだけに、季節や時間、気候などの影響を受けやすく、安定したエネルギー源という面では課題があるのも事実です。

 結局、エネルギー資源がほとんどない日本には、二酸化炭素を出さず、電気を安定供給できるという点から、原子力が不可欠だと思っています。
 この原子力発電のメリットを最大限に生かすため、日本のエネルギー自給率を向上させるため、私たちが取り組んでいる原子燃料サイクルが絶対に必要になります。

 昨年、政府は温室効果ガスの排出を削減し、環境改善と共にエネルギーの国産化を進めるといった経済社会の改革を行うためのGX会議を開催しました。この会議では「原子力などエネルギーの安全保障に寄与し、脱炭素効果の高い電源を最大限利用する」、「六ヶ所再処理工場のしゅん工実現などの核燃料サイクルを推進する」ことが決定され、今後の日本、ひいては世界のエネルギーとして原子力や原子燃料サイクルが今まで以上に重要であることが示されました。我々の仕事そのものの重要性が政府によって示されたことになります。

 当社の六ヶ所再処理工場については、「2024年度上期のできるだけ早期」のしゅん工に向けて、現在、社員一丸となって取り組んでいます。また、MOX燃料工場、ウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センターについては、建設工事や増設工事を進めているところです。
 当社の使命は「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」ことです。この使命を果たすために、それぞれの事業を確実に前に進め、そして未来にわたり安全に維持していくことが必要です。皆さんの若い力を十二分に発揮していただくことを大いに期待しています。

 今日から日本原燃の社員として、そして社会人として歩み始める皆さんへ、私の期待事項を3つお伝えします。
 1つ目は、社会人として、日本原燃社員として恥ずかしくない、地域に信頼される立ち居振る舞いをお願いします。今日から皆さん一人ひとりが日本原燃そのものです。会社を背負っています。地域の方々は私たちの立ち居振る舞いに注目しています。さすが日本原燃、と言われる行動をとってください。当社がこの地で事業を営むことができるのは、立地を受け入れてくださった六ヶ所村、そして青森県の皆さんのおかげだということを決して忘れないでください。地域の皆さんの信頼を決して裏切ることのないよう、地域の一員として責任のある行動をお願いします。
 2つ目は、一人ひとりが当たり前のことをきちんとやる「プロフェッショナル」となってほしいということです。最初の3年は先輩社員・上司に徹底的に何でも聞いてください。漫然と言われたことを行うのではなく、常に何のために行っている業務なのかを考え、疑問に思ったら即座に聞き、メモをとり、よく考えて、自分のものとしてください。業務を深く理解し、納得しながら着実に一歩一歩進んでください。決して慌てることはありません。「楽しく」仕事をしましょう。
 3つ目は、職場に新しい風を吹き込んでください。皆さんの若さと元気と熱意、そして問いかけが、職場に新しい風を届け、活気を生みます。活気のある職場は、自然とコミュニケーションが活発になり、その結果として、社員の心身の健康、安全、幸せをもたらします。そして「明るく、楽しい」職場になります。このような活発な職場のコミュニケーションを通して技術を継承しながら、「昨日より今日、今日より明日」と日々、社員一人ひとりが成長することで、日本原燃はよりよい会社に育っていけると思っています。是非とも若い皆さんの力で会社を成長させてください。

 今年は各事業部とも重要な局面を迎える大事な年です。新しく仲間に加わる皆さんが、我々のミッションの達成に向けて共に挑み、共に成長してくれることを期待しています。
 「明るく、楽しく、元気よく」を合言葉に、これからよろしくお願いします。

以上

【入社式の様子】

●辞令交付

●誓いの言葉