第10回 安全・品質改革検証委員会について
2022年8月1日に「第10回 安全・品質改革検証委員会」が開催され、当社から主に以下の活動状況等について報告しております。また、午前中に議題に関連した現場として、「ウラン濃縮工場(シミュレーターによる訓練)」「再処理工場(制御建屋)」および「安全性向上対策工事の現場」をご視察いただき、これを踏まえた議論を実施しました。
- 再処理工場のしゅん工、ウラン濃縮工場の運転再開に向けた取組み
- 労働災害根絶に向けた取組み
これらの活動に対し、各委員から更なる改善に向けた提案など、様々なご助言をいただきました。(詳細は議事概要に掲載)
当社といたしましては、各委員よりいただいたご意見等を踏まえ、引き続き全社をあげて改善活動を進めてまいります。
【第10回 安全・品質改革検証委員会の様子】
藤田 成隆(ふじた しげたか) 委員長からは、
「濃縮工場の運転再開に向けた運転員の力量維持・向上の取組みを視たが、しっかりと訓練をしていると感じた。
再処理工場では、中央制御室で、フランスのラ・アーグ再処理工場や東海再処理工場のモックアップ施設においても実機を使い訓練をしているという説明を受けたが、充実した教育・訓練を行っているという印象だ。」
というコメントをいただきました。
【当社における品質保証とは】
一般の企業における「品質保証」はお客さまに品質の高い間違いのない製品をお届けすることです。我々原子力事業者にとって、「お客さま」は「地域の皆さま」全体であり、提供する「品質」は「安全」です。そのため当社にとっての「品質保証」とは、原子力安全に関わる仕事の計画・実施・評価・改善(PDCA)サイクルを廻して、品質(=安全)を達成・維持・向上させること、そして、それをお客さまに説明して信頼していただくことです。
当社は、原子力施設の保安のための業務に係る品質管理に必要な体制の基準に関する規則に基づき、“品質マネジメントシステム(QMS)”を確立して、これらの品質保証活動を実施しています。当社が施設の安全な運営を確保するために策定し、原子力規制委員会の認可を受けた「保安規定」では、これらの規格を遵守することとしており、品質マネジメントシステムの遵守は法的義務となっています。