発表•お知らせ
2022年1月4日

2022年 社長年頭挨拶(要旨)

 昨年は、原子力や原子燃料サイクルが大きく注目を浴びる1年であった。
 第6次エネルギー基本計画が策定され、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた我が国のエネルギー政策の道筋が示された。そこでは、改めて「原子燃料サイクル政策の推進」とその中核となる「再処理工場とMOX燃料工場のしゅん工、操業に向けた準備を官民一体で進めること」について明記された。我々の仕事が、これからの日本のエネルギーを支えるうえで必要なものであることが示されたものと考えている。

 また、当社においては、7月に低レベル放射性廃棄物埋設センターの許可をいただいたことで、5事業すべてが、東日本大震災の経験を踏まえて策定された新規制基準への適合性審査に合格したこととなり、大きく前進することができた。これまでの皆さんの懸命な努力が実を結んだものであり、心から感謝している。

 このような中、今年は、再処理工場をしゅん工させ、我が国の原子燃料サイクルの大きな転換点となる年にしなければならないと思っている。
 私は、当社が取り組む原子燃料サイクル事業は、資源の乏しい日本にとって、また、2050年のカーボンニュートラルを実現するために、なくてはならないものだと確信している。ぜひ、年頭にあたり、私たち全員の知恵と力を結集して、「原子燃料サイクルの確立という当社の使命を成し遂げる年」にするんだという強い思いを胸に、新たに一緒に頑張っていこう。

 さて、各事業の今年最大の目標は、再処理事業では、設工認対応、使用前事業者検査、安全性向上対策工事を進め、再処理工場のしゅん工を必ず達成すること、燃料製造事業では、MOX燃料工場の2024年度上期しゅん工に向けて、設工認申請、使用前事業者検査、本格的な建設工事を計画的に進めていくこと、濃縮事業では生産運転を再開させること、埋設事業では1号埋設施設7・8群および3号埋設施設の工事を着実に進めることである。

 目標達成に向けて、何よりも大切にしていただきたいのは「安全」である。安全を最優先し、労働災害を起こさない、現場でけが人を出さない、自分もけがをしないという覚悟を持って仕事に臨んでいただきたい。「労働安全」が確保されなければ、計画どおり工程を進めることはできない。また、「交通安全」では、一人ひとりが安全意識を徹底し、プライベートも含め、気持ちにゆとりを持って、思いやりを忘れずに運転することを実践していただきたい。

 我々の目標を達成するには、協力会社の皆さんと一体となって、明るく、楽しく、元気よく仕事に取り組める働きやすい職場とすることが重要であり、それが私の仕事である。働きづらい環境、やりづらい仕事のやり方があれば改善する。皆さんの思いを声、行動にしてほしい。それをみんなで実践することが、働きやすく、働きがいのある職場につながるものと思っている。そして、これは、地域の皆さまの安心、当社への信頼にもつながる。
 今年も皆さん、安全第一で、ともに頑張っていこう。

以上