発表•お知らせ
2021年11月30日

再処理事業部原子力防災訓練(総合訓練)の実施について

 当社は、本日、原子力災害対策特別措置法に基づき、再処理事業部原子力防災訓練(総合訓練)を実施しましたのでお知らせいたします。
 原子力防災訓練は、毎年度、原子力事業者防災業務計画に基づき、再処理施設における重大事故の発生を想定し、緊急時対策要員が速やかかつ確実な対応ができるかを確認し、原子力災害に対する緊急時対応能力を計画的かつ効果的に維持・向上させることを目的として実施しています。
 今回の訓練は、大規模地震発生に伴い、再処理施設においては全交流電源喪失により、重大事故(蒸発乾固等)が発生する事象を想定し、廃棄物管理施設においては、受入建屋の天井クレーンで吊り上げ中の輸送容器が落下・損傷し、管理区域内のエリアモニタが上昇する事象を想定しました。本訓練では、発生時の初動体制の確認や迅速・確実な通報、現場における復旧・収束に向けた対応などを行いました。
 なお、今回、訓練参加者にはシナリオ非提示で実施しました。

【再処理事業部原子力防災訓練(総合訓練)の概要について】

  1. 日 時 2021年11月30日(火) 13時15分~17時15分
  2. 場 所 再処理事業所、青森地域共生本社、東京支社
  3. 参加者 増田社長はじめ、合計約550名
    [内訳]
    再処理事業部 約450名
    事務本館 約80名
    青森地域共生本社 約10名
    東京支社 約10名
    評価者(社外) 4名
  4. 主な内容
    ●事業部対策本部を立ち上げ、重大事故等の収束に向けた対応を行うために的確な指示を行い、
    • 現場で発生した事象に基づいた重大事故対応の現場実働および事業部対策本部との連携訓練
    • 事故による放射能汚染者および負傷者のサーベイ、応急処置、搬送を実施する救護訓練
    • 放射能物質の漏えいを想定し、施設内外での放射線状況を把握するために必要な線量測定、ダスト測定、放出・環境モニタリング等を実施するモニタリング訓練
     などを実施。
     
    ●全社対策本部を立ち上げ、事業部における重大事故等の収束に向けた対応を行うために必要な支援を実施するための指示を的確に行い、
    • オフサイトセンターや原子力規制庁緊急時対策センター(ERC)、原子力緊急事態支援組織等への情報提供訓練
    • 地域の皆さまに安心していただくため、万が一の時に避難を円滑にできるようにするための地元自治体などへの迅速な情報伝達・通報連絡訓練や報道機関への公表、会見対応訓練
     などを実施。

〇全社対策本部の様子(事務本館)

 重大事故の発生を踏まえ、社長の増田が本部長を務める全社対策本部を立ち上げ、情報収集や重大事故対策の対応の指揮をとりました。

※対策要員約80名が参集した全社対策本部

 

〇重機によるがれき撤去作業(再処理事業所構内)

 再処理事業所構内において、大規模地震等により、復旧活動に必要なアクセスルート上にがれきや倒木が散乱した場合でも、屋外における復旧活動が迅速に行えるよう、ホイルローダによるがれき等を撤去する個別訓練を併せて行いました。

 今回の訓練において、事故発生時の基本動作の確認や迅速な通報連絡、現場における迅速な復旧・収束の手順などを確認することができました。
 地域の皆さまの安全を確保し、より安心していただくためにも、今後もさまざまな事象を想定した訓練を繰り返し実施していくことで、万一の際にも地域の皆さまに安心いただける施設を目指してまいります。

以上