発表•お知らせ
2021年7月9日

放射線管理作業における呼吸保護具の
選定評価方法の見直しについて

 当社は、2021年5月10日から5月28日に実施された令和3年度第1四半期の原子力規制検査において、再処理工場の放射線管理作業で使用する呼吸保護具の選定評価では防護係数の低い呼吸保護具が選定される可能性があるとの指摘を受け、評価方法の見直しを行いました。このたび、見直しを行う前の評価方法は、検査指摘事項に該当する可能性があると判断いたしました。
 当社が実施する呼吸保護具の選定評価方法は、長時間作業においてもできる限り呼吸による放射性物質の取り込みを低減することを目的とし、取り込み量の積算を考慮した計算式を用いていましたが、この計算式では、1時間未満の短時間作業の場合、空気中の放射性物質濃度が高い環境において防護係数の低い呼吸保護具が選定されることとなります。
 本事案を受け、2006年のアクティブ試験開始以降、同様の評価を行った全ての作業に対して作業中の空気中放射性物質濃度等の実績値であらためて評価を行った結果、放射線防護上、適切な呼吸保護具を装着していたことを確認しています。
 引き続き、適切な放射線管理業務に努めてまいります。

  • ※防護係数:呼吸保護具の防護性能を表す数値
以上