発表•お知らせ
2018年5月2日

三菱マテリアル子会社による不適合品に係る対応について(健全性確認結果)

 2018年2月23日、当社は、今後製作する予定の遠心機の部品として保管しているアルミ管のなかに、三菱マテリアル子会社の立花金属工業(以下、「立花金属」という)が、2017年1月から2018年1月(以下、「当該期間」という)に製造した、JIS規格に基づく検査方法と異なる方法で検査を行った不適合品があることを確認し、お知らせしました。(同日お知らせ済み)
 その後、当社は、本件に係る情報収集および当該アルミ管の健全性について別の検査機関にて調査を行った結果、当社に納入されたアルミ管は、製品としての健全性に問題がないことを確認しましたので、お知らせします。
 なお、主な調査方法等は以下のとおりです。

○不適合品がJISに示されている規格値を満足するかを確認するため、別の検査機関にて、立花金属が当該期間に製造したアルミ管と同じ製造ロットで製造したアルミ管で試験片を作製し、JIS規格に基づき引張試験を行いました。
○その結果、JIS規格で規定された規格値を満足することを確認しました。(図-2)

  • ※製造ロット:製品の製造単位
添付

2018年2月23日にお知らせした内容

○2月23日、当社は、今後製作する予定の遠心機の部品として保管しているアルミ管のなかに、三菱マテリアル子会社の立花金属工業(以下、「立花金属」という)において2017年1月から2018年1月までに製造された不適合品があることを確認しました。
○なお、立花金属は、2017年1月~2018年1月の約1年間に不適合品を出荷していたことが、三菱マテリアルの内部監査で確認された旨、2月8日に三菱マテリアルから公表されております。

○不適合品であることが確認されたアルミ管は、今後製作する予定の遠心機に使用する予定のものであり、現在設置している遠心機には使用されておりません。
○また、当該アルミ管は、UF6を回転胴内に供給する遠心機内の配管に使用するもので、ウランの閉じ込め機能に直接関係するものではありません。(図―1)

○当該アルミ管に対し、立花金属は、機械的性質を確認するための検査において、JIS規格に基づく検査方法と異なる方法で検査を行っていたとのことです。具体的には、機械的性質を確認する際に行われる引張試験※1において、JIS規格で定められた引張速度を上回る速度※2で測定が行われていたというものです。

○立花金属は、サンプルを用いて規格に基づく検査方法で再検証を行い、検査結果に大きな影響はなく、規格を満足しているとしておりますが、当社としましては、今後、別の検査機関において、同じ製造ロットで製造された金属から作製した試験片を用いて規格に定められた測定を行い、製品としての健全性に問題がないことを確認してまいります。

○当社は、引き続き、本件に係る情報収集に努めるとともに、当該行為による遠心機機能への影響等について調査を行ってまいります。

  • 材料の両端を掴んで、決められた速度で引っ張り、荷重に対する材料の強度などを確認するための試験
  • 引張試験における引張速度が早い場合、一般的には材料の強度などの値が実際よりも大きくなります。
添付
以上