発表•お知らせ
2018年2月23日

三菱マテリアル子会社による不適合品に係る対応について

 2月23日、当社は、今後製作する予定の遠心機の部品として保管しているアルミ管のなかに、三菱マテリアル子会社の立花金属工業(以下、「立花金属」という)において2017年1月から2018年1月までに製造された不適合品があることを確認しました。
 なお、立花金属は、2017年1月~2018年1月の約1年間に不適合品を出荷していたことが、三菱マテリアルの内部監査で確認された旨、2月8日に三菱マテリアルから公表されております。

 不適合品であることが確認されたアルミ管は、今後製作する予定の遠心機に使用する予定のものであり、現在設置している遠心機には使用されておりません。
 また、当該アルミ管は、UF6を回転胴内に供給する遠心機内の配管に使用するもので、ウランの閉じ込め機能に直接関係するものではありません。(図-1)

 当該アルミ管に対し、立花金属は、機械的性質を確認するための検査において、JIS規格に基づく検査方法と異なる方法で検査を行っていたとのことです。具体的には、機械的性質を確認する際に行われる引張試験※1において、JIS規格で定められた引張速度を上回る速度※2で測定が行われていたというものです。

 立花金属は、サンプルを用いて規格に基づく検査方法で再検証を行い、検査結果に大きな影響はなく、規格を満足しているとしておりますが、当社としましては、今後、別の検査機関において、同じ製造ロットで製造された金属から作製した試験片を用いて規格に定められた測定を行い、製品としての健全性に問題がないことを確認してまいります。

 当社は、引き続き、本件に係る情報収集に努めるとともに、当該行為による遠心機機能への影響等について調査を行ってまいります。

  • 材料の両端を掴んで、決められた速度で引っ張り、荷重に対する材料の強度などを確認するための試験
  • 引張試験における引張速度が早い場合、一般的には材料の強度などの値が実際よりも大きくなります。
添付
以上