発表•お知らせ
2016年12月14日
日本原燃株式会社
社長 工藤 健二

濃縮・埋設事業所(加工施設)に対する平成28年度第3回保安検査の結果について

 弊社の濃縮・埋設事業所(加工施設)に対する平成28年度第3回保安検査において、安全・品質本部の保安活動に関して、自ら掲げた業務プロセスに沿った対応ができていないなどの重大な問題が確認され、本日開催された原子力規制委員会において保安規定違反と判定されました。
 
 また、不適切な活動が行われたこと、それを弊社関係者が見抜けなかったことに対する原因究明と是正措置計画、スケジュールを平成29年1月末までに報告を求める旨の指示を文書でいただきました。

 本件については、本日行われた原子力規制委員会との意見交換の場において、私からご説明させていただきました。

 品質保証は、私ども原子力事業に携わるものの活動の基本であり、その推進役となるべき組織の活動が保安規定違反と判定されたことは、誠に申し訳なく、きわめて重く受け止めております。

 今回、品質保証の仕組みの基本に対する認識の欠如により結果として事実と異なる社内報告が為されたことは誠に残念であります。本件に関して一部には「虚偽報告」などと報じられていますが、弊社関係者は改善活動をしっかりと継続するという思いであり、関係者の意図はそうしたものではないと考えています。

 私どもといたしましては、まずは、意識改革として“問いかける姿勢”、“健全な懐疑心”、“自由なコミュニケーション”などを全社に徹底すること、安全・品質本部に対し、業務の計画の重要性を認識して業務を遂行することを徹底するなど、品質マネジメントシステムをしっかりと改善し、法令はもとより保安規定をはじめとするルールを遵守できる組織にしていけるよう、私が先頭に立ち、全社をあげて改善活動に取り組んでまいります。

以上