発表•お知らせ
2015年4月1日

2016年度入社式 社長挨拶要旨

 本日、若さと希望に満ち溢れた100名を日本原燃の新しい仲間として迎えることができたことを、大変うれしく、かつ心強く思います。

 現在、当社では、新規制基準への対応に全社をあげて取り組んでいます。我々は、福島第一のような事故を二度と起こさない、地域の方々にご迷惑を絶対におかけしてはならないという決意に立ち、安全を原点に立ち返って確認し、高めていくことによって新しい安全安心を作り上げ、もう一度地域の方々に受け入れていただくという思いで取り組んでいます。

 そうした中で、本日、電力自由化がスタートし、電力各社は厳しい競争環境におかれることになります。このような状況においても、サイクル事業を安定・確実に進めていけるよう、2月に「再処理等拠出金法案」が閣議決定されました。我々は、サイクル事業を日本原燃に任せて大丈夫かという厳しい目にさらされつづけることになりますが、エネルギーセキュリティという国策の一翼を担っているという誇りと責任を改めてしっかり自覚するとともに、これまで以上に、誰の目から見ても高いレベルの安全と技術と仕事に対する責任感を持った会社だと認められ続けなければなりません。

 皆さんには、仕事の目的・意味をしっかり把握した上で、無駄がないか、安全面で問題はないか、もっと良いやり方はないか、常に突き詰め、仕事を本当に自分のものにするような仕事のプロを目指していただきたい。また、コミュニケーションの達人と、自ら成長しようとする人になっていただきたい。一人の社員が成長する真の力は、自らが成長しようとする意思を持つかどうかにかかっています。

 当社の前身である日本原燃サービス株式会社と日本原燃産業株式会社が、電気事業連合会立会いのもと、青森県ならびに六ヶ所村と「原子燃料サイクル施設の立地への協力に関する基本協定書」を締結してからまもなく31年になります。地域の方々が、大変な思いでサイクル施設の立地を受け入れていただき、これまで、長年にわたってサイクル事業を支えていただいたことを研修や仕事の中でしっかり学んで下さい。そして、これからも信頼をいただき愛されていくために、常に地域の方々への感謝の念を忘れずに、皆さん一人ひとりが日本原燃の社員という枠を超え、同じ地域に暮らす一員として、さまざまな地域活動などに積極的に参加してください。

以上