発表•お知らせ
2015年4月1日

2015年度入社式 社長挨拶要旨

 当社の使命である「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」に賛同し、本日、若さと希望に満ち溢れた84名が新たに私たちの仲間に加わってくれたことを、大変うれしく感激しています。

 現在、当社では、新規制基準対応が、直面する最大の経営課題となっていますが、これは、この地で福島のような事故を絶対に起こしてはならないとの強い決意のもと、安全を原点に立ち返って確認し、さらに高めていく絶好の機会であるととらえ、全社一丸となって取り組んでいるものです。
 厳しい状況は続いていますが、エネルギー自給率が僅か6%と、エネルギーの供給構造が極めて脆弱なわが国において、将来にわたって豊かな国民生活を維持していくには、一定の原子力、そして原子力発電所を支えその価値を高めていく原子燃料サイクルは絶対に必要であり、エネルギー安全保障の一翼を担うという私たちの重要な役割はいささかも変わるものではありません。
 皆さんがこれから担っていく仕事は、すべてこの重要な役割に繋がっているのであり、大いなるやりがいと、同時に大いなる責任があります。何よりも常に自分を磨き続ける、自ら学ぶ姿勢を持ち続けることが重要です。自分の持ち場持ち場において、常に仕事を追求し、その分野の第一人者となってください。

 また、皆さんには一日も早く生活に慣れ、共に働く仲間への気持ちと同様に、地域の方々に対しても感謝の気持ちと愛情を持った社員に成長してもらいたいと思います。地域の方々が私たちの施設の立地について大変な思いで受け入れていただいたこと、これまで長年にわたり、わが国のエネルギー政策の柱である原子燃料サイクル事業を支えて下さったことを、研修や仕事の中でしっかりと学んでください。そして、これからも地域の方々から信頼をいただき、愛されていくために、皆さん一人ひとりが日本原燃の社員という枠を超え、同じ地域に暮らす仲間として、日々の生活の中で地域の様々な活動に積極的に参加してください。

 皆さんが先輩社員達のように、青森・六ヶ所の地において、地域のご理解を前提に、自分たちの責任で、自分たちの努力と工夫と団結力で必ずや原子燃料サイクルを確立するという「原燃魂」を常に持った社員に一日も早く成長するよう、心から期待しています。

以上