2020年10月16日
報道関係各位
日本原燃株式会社
再処理事業所構内(管理区域外)における火煙の原因と対策について
2020年7月3日に発生した再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋(管理区域外)前の駐車スペースにおける、事業所内物品(事務用品・什器備品等)運搬車両の火煙について、今般、火煙の原因と対策を取りまとめましたので、お知らせします。
【原因】
運搬車両のエンジンおよび排出ガス浄化装置※1の作動中に、エンジンルーム内にある排気マニホールド※2とターボチャージャー※3の接続部分の熱が上昇し、同接続部分にあった木くず(鳥の巣)が発火して火煙が発生したと判断しました。
- ※1 排出ガス浄化装置:
ディーゼル車の排出ガスに含まれる煤(すす)を除去するために、フィルターで捕集し、定期的に燃焼させる装置 - ※2 排気マニホールド:
エンジンの各気筒からの排気を1本の管(マフラー)に集めるために使用される部品 - ※3 ターボチャージャー:
エンジンに多くの空気を取り込むための過給器
【対策】
(1)本運搬業務における対策
運搬車両のエンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理を徹底するとともに、点検結果を当社が確認することとした。
(2)本運搬業務以外への水平展開
当社構内に入構するすべての車両において、エンジンルーム内の可燃物(鳥の巣、枯れ草等)の確認を含めた運行前日常点検を実施し、安全管理の徹底を義務付ける。
2020年7月3日にお知らせした内容
本日、8時35分頃、再処理事業所構内の一般廃棄物処理建屋※(管理区域外)近傍において、作業開始前に協力会社作業員が廃棄物運搬車両を確認した際に、異臭を感じてエンジン部分を確認したところ、火煙を確認したことから、直ちに消火器により消火するとともに、公設消防に通報しました。
公設消防による現場確認の結果、9時20分に火災と判断されるとともに、鎮火が確認されました。
本事象による負傷者はおりません。
原因については調査中です。
- ※一般廃棄物処理建屋:放射性廃棄物ではない一般的な廃棄物を収集し、社外に運搬する前の集積場所
以上