発表•お知らせ
2019年8月9日
報道関係各位
日本原燃株式会社

当社敷地内(管理区域外)における火災の原因と対策について

 2019年3月8日に発生した当社敷地内の緊急時対策所(建設中)の工事現場(管理区域外)の鉄筋加工場における火災について、その後、本事象が発生した原因等について調査を行ってまいりましたが、今般、「火災発生」と「公設消防への通報遅れ」に係る原因及び今後の対策等を取り纏めましたので、お知らせします。

○火災発生について

【原因】
 今回の事象について原因調査した結果、鉄筋の切断作業中、鉄筋カッターに火花を遮るために設置している火花受けが劣化により脱落し、火花が飛散して枯草へ引火して火災が発生したと判断しました。鉄筋カッターの作業開始前には、火花受け自体の有無について確認していたものの、火花受けの緩みや損傷の有無の確認はしていませんでした。
 なお、火花受けを取り外した状態での火花の飛散距離について再現性を確認しております。
 また、消防計画では、火気作業を開始する前には当社と元請会社の双方立会いのもと「火気養生点検チェックシート」に基づき点検を実施することとしておりましたが、当社は元請会社が火気作業前の点検をしていれば問題ないものと考え、点検に立ち会っていませんでした。

【対策】
 鉄筋カッターについては、火花受けを鉄板にて補強した新品に交換するとともに、火気養生点検チェックシートに打診による火花受けの緩みや損傷の有無を確認するための点検項目を新たに追加し、鉄筋カッターを使用する際には、同点検表により当社と元請会社の双方が確実に立会い点検を実施することとしました。
 また、当該鉄筋カッター使用の際には、周辺を不燃養生シートおよび鉄板にて覆い、万一火花が飛散した場合でも枯草等の可燃物に引火しないよう養生するなど、火気作業における対応の強化を図るとともに、作業場所における火気の責任者の役割をより明確にし、火気の責任者による作業場所の環境や機器の状態等の確認を確実に実施することとしました。
 なお、本事象の発生については、協力企業などに対して周知を行っており、今後、再発防止対策についても確実に全社大で水平展開を図り、火災発生防止に努めていきます。

○公設消防への通報遅れについて

【原因】
 今回の事象発生は、火災発見者(作業員計6名)自らが速やかに消火活動を実施し消火できたことから、公設消防への通報は必要ないとの誤った認識により通報が遅れたものと判断しました。

【対策】
 今回の公設消防への通報遅れを踏まえ、当該元請会社および作業員に対して、火災発生時の初動対応について改めて周知を図りました。
 また、今後は全社大で火気使用作業を実施する全ての元請会社や作業員に対して、火災発見時の通報訓練の実施や、火気使用作業における安全教育等を定期的に実施するなど、再発防止に努めていきます。

2019年3月8日にお知らせした内容

 本日、10時40分頃、当社敷地内の緊急時対策所(建設中)の工事現場(管理区域外)の鉄筋加工場において、協力会社作業員が鉄筋の切断作業を行っていたところ、近くにある枯れ草が燃えていることを確認したため、直ちに消火活動を行い消火し、その後、公設消防に通報しました。
 公設消防による現場確認の結果、12時50分に鎮火が確認されました。
 本事象による周辺環境への影響はなく、負傷者もおりません。
 現在、現場作業は中止しております。原因については調査中です。

別紙
以上