発表•お知らせ
2016年4月28日
報道関係各位
日本原燃株式会社

「東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所で確認された不適切なケーブル敷設に係る対応について(指示)」に係る報告書の提出について

 当社は、原子力規制委員会からの指示文書「東京電力株式会社柏崎刈羽原子力発電所で確認された不適切なケーブル敷設に係る対応について(指示)」(平成28年1月6日付)に基づき調査を行い、3月31日に経過報告を提出しておりましたが、その後、全ての調査を終え、本日、同委員会に報告書を提出しましたのでお知らせします。

1.調査結果
 再処理施設の調査対象12建屋の全ての調査が完了し、法令に違反するケーブルの敷設がないことを確認しましたが、制御建屋の中央制御室等の床下において、社内基準を満たさない不適切なケーブルの敷設351本を確認しました。(不適切なケーブルの敷設351本については、3月31日にお知らせ済み)
 これらのケーブルは、すべて計装・制御系のケーブル(主にLANケーブル、通信ケーブル等)であり、安全上の影響はないものと評価しておりますが、適切な状態となるよう是正処置を行うこととし、是正処置が完了するまでは、使用停止や監視強化等の措置を実施します。
 また、品質マネジメントシステムの検証については、工事を実施する場合のプロセスである設計・調達管理等に関連する文書や、過去に実施した改良工事の工事記録等を調査した結果、安全機能を有する設備に対して安全機能に影響を与えるような工事が行われるおそれのある手順等になっていないことや、こうした工事が行われていないことを確認しました。
 ※制御建屋:再処理工場の各工程の運転・監視を集中的に行う中央制御室のある建屋

2.原因
 社内基準を満たさない不適切なケーブル敷設に至った直接原因として、中央制御室等の床下のケーブル敷設ルートを示す図面等の情報がなかったことにより、異なる系統のケーブルを分離する等の社内基準を満たすルート設定が検討できなかったこと、およびOA機器等の一般ケーブルは、社内基準の適用外であったため、当該基準に対する評価が行われなかったことを確認しました。
 なお、これらの直接原因は、ケーブル敷設に関する実施すべき事項の一部が不明確であったこと等に起因していることから、今後、再発防止対策を行ってまいります。

以上