定例社長記者懇談会挨拶概要
本日は、「再処理およびMOXの設工認対応状況」、「運転員の重大事故等対処訓練」について、ご報告させていただきます。
再処理の設工認対応状況
まず、「再処理の設工認対応状況」です。
昨日の審査会合では、耐震設計と構造設計について、「5.代表設備の具体的な設計」と「6.全ての設備の評価結果」を説明し、特段論点はありませんでした。
「説明の全体計画」は、縦軸に設計項目、横軸に説明ステータスがありまして、全体で約700のマス目がありますが、そのマス目を使って表現しますと、昨日の審査会合では20マスを説明しました。
耐震設計では、建物・構築物は全て説明を完了。機器・配管は「5.代表設備の具体的な設計」の2マスを説明し、残りは8マスとなりました。
構造設計では、内部火災、緊急時対策所および重大事故等対処に係る電源は、全て説明を終了し、外部衝撃と重大事故等対処に係る計装設備の「5.代表設備の具体的な設計」を説明し、残りは18マスとなっています。
規制庁からは、補正申請に向けて体制も含め準備を進めるように、とのコメントをいただきましたので、補正書につながる補足説明資料などの準備を加速させてまいります。
次回の審査会合では残り26マスとなりますが、これは「6.全ての設備の評価結果」を示すものであり、評価結果を示す物量が多い溢水等もありますので、準備をしっかり行い、効率的に説明をしてまいります。これにより、次回で全ての項目の説明を終わらせることができると考えています。
当社の再処理は原子燃料サイクル全体の要であり、再処理工場のしゅん工が計画通りに進まなければ、日本のエネルギー政策や原子力事業が、全て成り立たなくなっていくことから、何としても計画通りに、次回で全体計画の説明を終わらせることが重要だと考えております。
同日の審査会合では、「ガラス溶融炉に関する漏えい確認」についても説明しました。
ガラス溶融炉は、技術基準で閉じ込め機能として「漏えいし難い構造」が要求されています。使用前事業者検査において、過去の検査記録やメンテナンス記録などによる確認だけではなく、できる限り実検査を組み合わせることで、検査結果の拡充を図ることとしました。
具体的には、使用前事業者検査で、「模擬廃液」を用いた実検査により、ガラス溶融炉本体の閉じ込め機能や、流下停止機能のような安全機能を確認します。しゅん工後には、溶液・廃液処理運転の中で、「実廃液」を用いた確認運転を行い、処理能力などの生産機能を確認します。
規制庁からは、しゅん工後の確認運転について、規制検査で、廃液を極力低減することを監視するようなコメントがございましたが、当社としましても、高レベル廃液保有量の取り扱いを保安規定に反映し、廃液の保有量を極力低減するという社内標準ルールとして定めてしっかり管理してまいります。
引き続き、安全を最優先に、オールジャパン体制でしゅん工・操業に向けて取り組んでまいります。
MOXの設工認対応状況
次に、「MOXの設工認対応状況」です。
MOXの第3回設工認については、先週24日に記載の適正化などを図り、再補正を行いました。
引き続き、早期に認可をいただけるよう、丁寧に説明してまいります。
分割申請の最終回となる第4回設工認は、重大事故等が発生した際に再処理工場と共用する可搬型重大事故等対処設備や緊急時対策所、再処理と同様の方針で設計する必要がある溢水防護設備等を申請する予定です。
これらの一部について、現在、再処理の審査会合で説明しているところであり、議論の結果を反映したうえで申請すべく、申請書の作成作業を行っているところです。
引き続き、審査対応をしっかり進めるとともに、安全最優先で工事を進めてまいります。
運転員の重大事故等対処訓練
最後に、「運転員の重大事故等対処訓練」についてです。お手元の資料をご覧ください。
設工認審査の説明が最終盤となり、現場での検査、訓練へとフェーズが移ってきました。
これまでの審査での議論で、重大事故等対処に関する設備の種類・数・保管場所といった設計が具体化してきたことから、実際に重大事故に対処する運転員が、重大事故等の発生防止・拡大防止・影響緩和の各段階において的確に設備を使いこなせるよう、繰り返し訓練に取り組んでいます。
左上の写真は、全電源喪失を想定し、冷却機能喪失による蒸発乾固の発生を未然に防止するため、安全冷却水タンクに可搬型の液位計を設置し、液位を確認する訓練です。
右上の写真も、全電源喪失を想定し、貯槽の冷却機能の維持ができなくなった時に、屋外の貯水槽の水を貯槽へ直接注水するための可搬型ホースを接続する訓練です。
下の写真は、使用済燃料貯蔵プールの水位が著しく低下したことを想定し、大気中への放射性物質の放出を抑制するため、燃料上部から散水する可搬型スプレイを設置する訓練や、外部への放射性物質の放出を低減するため、放射性物質を回収する装置を交換する訓練です。
万が一の事故やトラブルが発生した場合でも、配備した資機材を自らのものとして的確に扱い、いかなる状況でも迅速かつ確実に対処するために、こうした訓練を積み重ねていくことが何より重要だと考えています。工場長のコメントを記載しておりますが、地域の皆さまに安心していただけるように、しっかりと訓練を積み重ねてまいります。
当社事業は、地域の皆さまの信頼があって成り立つものであり、長年にわたって支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、これからも地域とともに歩み続け、地域の発展に貢献してまいります。
本日、私からは以上です。