発表•お知らせ
2025年5月28日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「再処理の設工認対応状況」、「ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新に係る設工認申請」、「新入社員による春の農業体験研修」について、ご報告させていただきます。

再処理の設工認対応状況

 まず、「再処理の設工認対応状況」です。
今月20日に開催された審査会合で、耐震設計と構造設計について、4月に予定していた項目も含めて説明しました。
耐震設計では、これまでの審査で策定した雛型をもとに建物・構築物の解析・評価結果を説明しました。引き続き、「説明の全体計画」に沿って、建物・構築物と機器・配管の解析・評価結果を説明してまいります。
 構造設計では、これまでの審査会合でご指摘いただいた竜巻や落雷など外部衝撃の条文を中心に、対象施設の特定や設計プロセス等を説明しました。今回の審査会合では、これまでの議論を踏まえ、設計の見直しなどに要する期間を精査し、構造設計の説明時期を見直すことを、全体計画を修正してお示ししました。
 今後も設計の見直しや審査の進捗に応じて、適宜、全体計画を見直すこととしますが、計画通り11月までに説明を終えられるよう、審査に全力で取り組んでまいります。
 引き続き、進捗をしっかり管理し、しゅん工に向けて、安全を最優先にオールジャパン体制で取り組んでまいります。

ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新に係る設工認申請

 次に、「ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新に係る設工認申請」についてです。
 ウラン濃縮工場は、事業変更許可を取得済みの2号カスケード設備450トンのうち、300トンの設備について、順次、新型遠心機への更新を進めています。
 今月21日に、最後の150トンの新型遠心機への更新工事に関する設工認申請書を原子力規制委員会へ提出しました。2028年度の完成を目指し、安全を最優先に更新工事を進めてまいります。
 引き続き、国内で唯一のウラン濃縮工場を安全に運転し続け、日本のエネルギーセキュリティに貢献できるよう、事業を進めてまいります。

新入社員による春の農業体験研修

 最後に、「新入社員による春の農業体験研修」です。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、青森県を支える重要な産業である農業を通じて、新入社員が地域の皆さまと交流し、地元への愛着と理解を深めることを目的に、2019年度から農業体験研修を実施しており、これまでに延べ900人の新入社員が農作業を体験させていただいています。
 左の写真は、今月23日に94名の社員が六ヶ所村、東北町、六戸町、青森市で、農家の皆さまと一緒に、長いもの植え付けや、りんごの花摘みなどの農作業をしている様子です。
 農家の皆さまから丁寧に作業のやり方をご指導いただき、作業の合間には農業や農作物に対する思いなどもお聞かせいただきました。
 また、「これをきっかけに農業のことはもちろん、普段何気なく買っている野菜への見方が変わってくれると嬉しい」、「この経験をこれからの仕事にも活かし、一つひとつの作業に地道に取り組んでいってほしい」といったお声も頂戴しました。
 参加した社員からは、「どの作物も収穫するまでには、地道な作業と農家の方のご苦労があることを知った。自分も仕事をする際には、地道な努力を積み重ねていきたい」、「農作業は大変だったが、地域の皆さまと触れ合う貴重な機会となった」といった声を聞くことができました。
 右の写真は、受け入れていただいた農家や農協の皆さまとの記念に残る一枚です。新入社員には、この時の気持ちを忘れることなく、今後も地域の皆さまとの交流を深めてほしいと考えています。
 お忙しい中、新入社員を受け入れていただいた皆さまに、改めて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。新入社員にとって、地域の皆さまと触れ合う貴重な機会であり、この秋にもまたお邪魔したいと考えています。
 当社事業は、地域の皆さまの信頼と支えがあって成り立っているということを忘れることなく、これからも地域とともに歩み続け、地域の発展に貢献してまいります。

 本日、私からは以上です。