発表•お知らせ
2024年11月28日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「再処理およびMOXの設工認対応状況」、「六ヶ所村全戸訪問の実施」について、ご報告させていただきます。

設工認の対応状況

 まず、再処理の設工認対応状況です。
 今月18日に開催された審査会合では、全体計画に沿って、耐震設計と構造設計等をご説明しました。
 耐震設計は、建物・構築物に関して、6つの施設の地震応答解析結果と2つの施設の部材評価結果を、また、機器・配管系に関しては、対象施設の選定や設計上のルールをご説明しました。構造設計等は、火災や重大事故などの条文に関して、対象施設の選定や設計上のルールをご説明しました。
 規制庁からは、耐震設計では、「主排気筒に液状化の影響がないとした考え方を説明すること」などのご指摘をいただきました。構造設計等では、設計基準の説明内容に大きな論点はありませんでしたが、重大事故等の説明内容のうち、スプレイ設備について、「他の重大事故対策設備との共有に関して説明すること」などのご指摘をいただきましたので、今後の審査会合でご説明していきます。
 先月の記者懇談会で、より詳細にすると申し上げた構造設計等の全体計画については、細分化の作業をしており、その内容を審査会合でお示ししました。設計項目を細分化した全体計画を規制庁と共通認識を得て進めていくことが重要であると考えており、引き続きしっかりと対応してまいります。
 なお、8月にしゅん工目標を変更した際にお約束した「再処理工場のしゅん工に向けた進捗状況」について、今月の審査会合を踏まえ、25日に当社ホームページを更新しておりますので、ご確認いただければありがたく存じます。
 
 次に、MOXの設工認対応状況ですが、審査会合で、溢水や閉じ込め機能などの項目を説明しました。
 第2回設工認は、2023年2月に申請以降、これまで15回の審査会合で議論を進めてまいりまして、今年8月にお示しした計画に沿って、今回で全ての項目の説明が完了しました。
 規制庁からは、「特段異論はなく、論点は残っていないが、審査事項の網羅性を確認するため、設工認の分割申請計画に基づき、申請対象設備や説明事項の全体像を整理して説明すること」とのコメントをいただきましたので、次回の審査会合でご説明したいと考えています。説明後、速やかに補正書を提出できるよう、並行して準備を進めていきます。
 今後も進捗管理を行いながら、計画的に説明を進め、引き続き、新たなしゅん工目標に向け、安全を最優先にオールジャパン体制で取り組んでまいります。

六ヶ所村全戸訪問の実施

 次に「六ヶ所村全戸訪問の実施」についてです。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、日頃より当社事業を支えていただいている六ヶ所村の皆さまのご自宅を毎年訪問し、社員が感謝の気持ちや事業の状況をお伝えするとともに、ご意見を直接お伺いする「全戸訪問」を実施しております。
 今年は、先月15日から昨日まで実施し、各事業部の現場で実際に工事や運転に携わっている社員を中心に、六ヶ所村の3,173戸をご訪問しました。
 このうち約半数のお宅の方々とお会いすることができ、再処理工場とMOX燃料工場のしゅん工目標を見直した理由や新たな目標に向けた取り組みなどを、皆さまのお手元にお配りしているリーフレットを用いてご説明させていただき、ご意見をお伺いしました。
 訪問先の皆さまからは、「工場をしっかり完成させてほしい」、「安全に工事を進めてほしい」といったご意見を頂戴しました。
 訪問した社員は、地域の皆さまの想いを直接感じることができ、「新規制基準に適合した安全性の高い施設を作り上げる」、「建設工事の現場に密着した安全管理を行う」など、お配りした資料に記載したような決意を新たにしたようです。
 訪問を受け入れてくださった地域の皆さまに心より感謝申し上げます。
 この他、「日本原燃が六ヶ所村に立地したことで就職の場が広がり、周辺市町村にも日本原燃を意識した施設が増え、地元の人が県外へ出なくても生活していける環境となった」ですとか「丁寧に受け応えをしてくれて安心した。今後もこのような活動を続けてほしい」など我々にとって心強いご意見も頂戴しております。
 当社の事業は、地域の皆さまの信頼があって初めて成り立つものであり、長年にわたって支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、これからも地域と共に歩み続け、地域の発展に貢献してまいります。
 
 本日、私からは以上です。