発表•お知らせ
2024年10月31日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「再処理の設工認対応状況」と「八戸市立市民病院との緊急被ばく医療訓練」について、ご報告させていただきます。

設工認の対応状況

 まず、「設工認の対応状況」です。
 今月21日に開催された審査会合で、耐震設計と構造設計等について、9月に予定していた項目と合わせて説明しました。
 耐震設計は、対象設備の選定と設計上のルール、ならびに、前処理・分離・精製の各建屋の地震応答解析結果をお示ししました。構造設計等は、対象機器が多い竜巻、落雷、溢水などの条文に関して、対象設備の選定と設計上のルールをご説明しました。
 規制庁からは、落雷は、過去に再処理工場で複数の施設に影響が出ていることから、専門家を含めた体制を組んで検討すること、溢水は、新しい入力地震波を用いて改めて解析することとのご指摘をいただきましたので、全体計画に反映して審査会合でご説明します。
 耐震設計、構造設計等ともに全体計画通り進んでいます。構造設計等については、条文毎に論点を明確にするため、次回の審査会合で全体計画をより詳細にして、進捗管理を行っていきます。
 長﨑委員からは、審査チームと共通認識をしっかり持って審査会合で議論できるように準備することが重要、その上で、進捗管理も行い、必要に応じて全体計画を見直すこととのご意見をいただきました。
 今後、審査会合の都度、条文毎の説明項目や審査の進捗をお示しし、新たな論点への対応や計画の見直しを含めて、規制庁と共通認識を持ちながら、審査対応を進めてまいります。
  お手元の資料1をご覧ください。当社は、審査会合終了後に、審査の進捗状況を青森県ならびに六ヶ所村にご報告させていただくとともに、当社ホームページに「再処理工場のしゅん工に向けた進捗状況」にリンクするバナーを新たに設置し、本日、公開しました。
 2ページ目をご覧ください。ホームページのトップに設置したバナーをクリックすると、この進捗状況が表示されます。上段の表は、8月29日にお示ししたスケジュールに黒い太線で実績を追記したものです。下段の表は、各項目の具体的な進捗を示しています。全体計画の表を各項目のステータス毎に表現し直し、そこに説明の実績と今後の計画などを分かるように記載しました。
 (1)の全体計画はこちらと書いてある部分をクリックすると、3、4ページにある「説明の全体計画」に実績と次回予定を反映したものをご覧いただくことができます。
 引き続き、今後の審査が計画通りに進められるよう、しっかりと準備を行い、新たなしゅん工目標に向けて、オールジャパン体制で取り組むとともに、その状況をしっかりと管理し、皆さまにもこういった形でお示ししてまいりたいと思っています。

八戸市立市民病院との緊急被ばく医療訓練

 次に、「八戸市立市民病院との緊急被ばく医療訓練」についてです。お手元の資料2をご覧ください。
 当社は、日頃から医療機関や公設消防の方々と連携し、施設内で傷病者が発生した際に、迅速に医療処置を受けられる体制を構築させていただいております。
 放射性物質を取り扱う当社としては、万が一、汚染を伴う傷病者が発生した場合でも、適切に医療処置を行っていただけるよう、放射線に関する知識・経験を有する当社社員が同行し、汚染の状況を医師に伝えるなどの役割を確認するために、県内4つの医療機関それぞれと、定期的に合同訓練を実施しています。
 写真は、今月21日に実施した八戸市立市民病院との訓練の様子です。当日は、医療関係者や消防関係者、当社社員など52名が、六ヶ所村内と八戸市立市民病院の2か所で訓練を行いました。当社からは、放射線管理員や看護師が参加し、ドクターヘリで六ヶ所村に派遣された医師に傷病者の状態を正確に伝えたり、八戸で医療処置後の放射線サーベイなどを行いました。
 11月26日には弘前大学医学部附属病院、12月4日には十和田市立中央病院との訓練も予定しています。
 来年以降も毎年、各医療機関との訓練を重ねていくことで、万が一の際にも迅速かつ確実に対応できるよう取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。