定例社長記者懇談会挨拶概要
本日は、「設工認の対応状況」、「濃縮事業の状況」、「全社安全大会」の3点について、ご報告させていただきます。
設工認の対応状況
まず、「設工認の対応状況」です。
昨日の審査会合で、耐震設計と構造設計等についてご説明しました。
耐震設計では、建物・構築物と機器・配管の「耐震設計の進め方」と、それに沿って行った分離建屋の耐震評価結果をご説明しました。
当社が示した「耐震設計の進め方」について概ねご理解をいただきましたので、各施設の耐震評価を進め、今後、建物・構築物と機器・配管の評価結果を次回示す全体計画に則ってご説明してまいります。
構造設計等では、今後の説明の進め方をお示しし、規制庁から『次回以降、この説明方針に沿って設計のプロセスとルールを丁寧に説明いただき、その妥当性を議論する』とのお話があり、あわせて全体の計画についても示すようにとのご指示がありました。
今後の審査を効率的に進められるよう、設計のルールが適切に設定されたものであり、個々の設備がルールに沿った設計となっていることをしっかりとご説明してまいります。
引き続き、早期しゅん工に向けて、オールジャパン体制で全力で取り組んでまいります。
濃縮事業の状況
次に、「濃縮事業の状況」です。
ウラン濃縮工場の既設75トンの設備は、今年2月と5月に設備の不具合を発生させ、皆さまにご心配をお掛けしましたが、対策ならびに水平展開を行い、現在、濃縮ウランの生産を開始しております。
増設75トンの設備については、新規制基準に伴う安全性向上対策工事と使用前事業者検査を終え、現在、規制庁による使用前確認が行われているところです。
今後、遠心分離機を起動し、回転数を徐々に上げ、計画に沿ってウラン濃縮を行ってまいります。
なお、使用前確認証受領の際には皆さまにもお知らせさせていただきます。
引き続き、当社と協力会社が一体となって、安全を最優先にウラン濃縮事業に取り組んでまいります。
全社安全大会
最後に、今月3日に開催した「全社安全大会」についてです。お手元の資料をご覧ください。
大会では、当社と協力会社90社、約700名が一堂に会し、労働災害と交通災害を撲滅し、事業を安全・円滑に進める決意を新たにしました。
私からは、「不安全な環境と不安全な行動を徹底的に排除し、労働災害を防止すること」、交通災害については、地域の皆さまにご迷惑をお掛けすることのないよう、「常に交通ルール、マナーを守り、思いやりのある安全運転に徹すること」などを参加者に伝えました。
当日は、野辺地警察署の奈良署長にお忙しい中、お越しいただき、交通安全意識の向上に資する訓話を頂戴しました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
当社事業は、地域の皆さまの信頼があって初めて成り立つものであり、長年にわたって支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、これからも地域と共に歩んでまいります。
本日、私からは以上です。