発表•お知らせ
2024年4月25日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「設工認の対応状況」、「ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新」、「げんねん地域大使の活動」の3点について、ご報告させていただきます。

設工認の対応状況

 まず、「設工認の対応状況」です。
 今週22日の審査会合では、前回の審査会合でご説明した中央エリアに続く、残る全てのエリアの入力地震動を計画通りお示ししました。
 規制庁から「入力地震動について一通りの確認ができた」とのコメントをいただきましたので、今後、今回算定した入力地震動を用いて、建屋と機器の耐震評価を行い、その結果を丁寧にご説明してまいります。
 引き続き、一日も早いしゅん工に向けて、オールジャパン体制で審査に取り組んでまいります。

ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新

 次に、「ウラン濃縮工場における新型遠心機への更新」についてです。
 当社は、今月9日、新型遠心機への更新に関する設工認申請書を原子力規制委員会へ提出しました。今回申請したのは、現在、ウラン供給の再開に向けて準備中の75トン、今年7月に運転を開始する増設75トンに続く、150トン分の設備です。これにより、2026年度下期には300トン分の更新が終了する予定です。
 今回申請した設備の認可後、更に150トン分の設備の更新を申請し、2027年度を目途に450トンまで段階的に設備更新を進めていく計画です。
 今週22日の審査会合で、今回の申請設備の概要をご説明し、規制庁からご理解いただきました。できるだけ早期に認可を得られるよう、引き続き、ヒアリングなどで丁寧に説明してまいります。
 昨年運転を開始した75トンの設備は、今年の2月、濃縮度の測定が出来ないという不具合を発生させ、現在、ウラン供給を停止して、原因の究明および再発防止の検討を行っているところです。
 早急に再発防止対策を取り纏め、青森県ならびに六ヶ所村にご報告した上で、今月中には遠心分離機へのウラン供給を再開したいと考えています。
 引き続き、国内で唯一のウラン濃縮工場を安全に運転し続け、日本のエネルギーセキュリティに貢献できるよう、当社、協力会社が一体となって事業を進めてまいります。

げんねん地域大使の活動

 最後に、「げんねん地域大使の活動」です。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、地域の皆さまから信頼いただけるよう、「伝える」ではなく「伝わる」コミュニケーションを実践することが重要と考え、2020年に「げんねん地域大使」の活動を開始し、今年で5年目を迎えました。
 地元出身者が多いという当社の特性を活かして、六ヶ所村で生まれ育った社員や、スポーツ・文化活動など、各地域の様々な活動に参加している社員を「大使」として任命し、地域の皆さまの声を聴き、当社の状況を自らの言葉で発信したり、皆さまの要望や懸念を社内に共有する「地域と当社の架け橋」になってもらっています。
 今年度は26名を大使に任命し、今月から活動を開始しました。写真は、最近の活動の様子です。日頃から交流のある漁業や酪農に携わる方々に当社の状況をお話しする、清掃活動などの地域行事に参加してご意見をいただく、野球やサッカーなど子供たちへのスポーツの指導を通じて、次世代層に当社やエネルギーに興味を持ってもらうなど、様々な活動を行っています。
 大使からは、「自分が大使であることを知っている方々が年々増え、気軽に意見をもらえるようになった」、「長年、地元の方々と接してきているが、当社を応援してくれる方が増えてきている。今後も良好な関係を築いていきたい」などの声を聞いており、大使の活動が地域の皆さまに浸透してきていると感じています。
 大半の大使が開始当初から活動に携わってくれており、各地域で顔馴染みの大使が、長く活動を続けていくことで、地域の皆さまにとって「身近で、何でも相談できる、気軽な存在」になってほしいと思っています。
 引き続き、この活動を積み重ね、当社事業を支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、地域と共に成長する日本原燃を目指してまいります。

 本日、私からは以上です。