発表•お知らせ
2024年3月5日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「設工認の対応状況」、「ラ・アーグ再処理工場における遠隔保守要員の技術力の維持・向上」、「青森県・げんねんジュニアロボットコンテスト」の3点について、ご報告させていただきます。

設工認の対応状況

 まず、「設工認の対応状況」です。
 先月29日の審査会合では、追加ボーリング調査などにより拡充したデータに基づく「敷地の地盤の特徴を捉えた地下構造」と、それを踏まえて新たに作成した耐震設計に用いる「基本地盤モデル」をお示ししました。
 規制庁から、地盤モデルの策定に関するプロセスに特段異論はなく、概ねご理解をいただきました。
 次回の審査会合では、この「基本地盤モデル」を用いて算定した入力地震動をご説明したいと考えています。
 引き続き、一日も早いしゅん工に向けて、オールジャパン体制で審査に取り組んでまいります。

ラ・アーグ再処理工場における遠隔保守要員の技術力の維持・向上

 次に、「ラ・アーグ再処理工場における遠隔保守要員の技術力の維持・向上」についてです。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、再処理工場のしゅん工・操業に向けて、日頃から技術力の維持・向上を図るための様々な取り組みを行っています。この取り組みの一環として、1月末から2ヶ月間、前処理工程の設備の遠隔保守を行う社員2名をラ・アーグに派遣しています。
 現在、ラ・アーグは、設備の保守のために運転を停止しており、派遣した社員には、この間に行われる「せん断機」や「溶解槽」など再処理特有の機器の分解・点検といった保守作業を経験させています。
 写真は、派遣した社員が、オラノの技術者の指導のもと、現場にあるマニピュレータを使い、セル内の機器の遠隔保守作業を行っている様子です。
 派遣した社員からは、「オラノの技術者と同じように、ボルトやケーブルを遠隔で取り付ける作業をスムーズに行うことができ、自信になった」、「ラ・アーグでは、現場の治具や操作盤が扱い易く、効率的に作業できるように工夫されていた。当社の現場に反映できないか検討したい」といった頼もしい声を聞いております。
 2024年度末までに計6名を派遣する計画で、彼らには、この経験を通して、オラノの技術者から安全で効率的な作業を行うための手順やノウハウを学び、当社の遠隔保守技術の更なる向上に繋げてほしいと考えています。
 引き続き、地域の皆さまにご安心いただけるよう、再処理工場のしゅん工・操業に向けた技術力の維持・向上に取り組んでまいります。

青森県・げんねんジュニアロボットコンテスト

 最後に、先月10日、六ヶ所村総合体育館で開催しました「青森県・げんねんジュニアロボットコンテスト」についてです。
 このコンテストは、青森県の未来を担う小中学生の皆さんに、「科学する楽しさ」を体験し、科学に対する興味や物づくりへの関心を深め、創造性豊かに成長していただくことを目的に2000年から開催しており、今年は県内10市町村から約160名にご参加いただき、今回25回目を迎えることができました。
 開催にあたりご協力いただきました各発明クラブ・アイデアクラブならびに関係者の皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。
 25年間で参加者の総数は約5,300名となり、その中には、当社技術者や企業の第一線でロボット製作を行い活躍されている方もおり、大変嬉しく思っています。
 今回は、種目の一部を別々のクラブの選手による混成チームとしたことにより、他のクラブのロボットの良いところを学び合うなど、選手同士の交流もより深めることができたと考えています。
 また、昨年はコロナ禍ということからご家族の皆さまの応援をご遠慮いただいておりましたが、是非、成長したお子様の姿を間近で見ていただきたいとの思いから、今年は観客を入れて開催することとしました。ご家族の皆さまには、日常では見ることができないような真剣な子供の姿に大きな成長を感じていただけたのではないかと思っています。
 私も会場で観戦しましたが、選手の皆さんが日々の練習で磨いた操作技術やチームワークを大いに発揮し、大人も驚くような創造性豊かなアイディアの詰まったロボットで、手に汗握る熱戦を繰り広げる姿に触れ、将来が楽しみになりました。
 引き続き、このようなイベントを通じて、子ども達の科学する心を育み、交流する機会を提供していきたいと考えています。これからも地域に根差す企業として、地域と共に発展するための活動に取り組んでまいります。

 本日、私からは以上です。