発表•お知らせ
2022年4月27日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「設工認の対応状況」、「ラ・アーグ再処理工場での運転訓練」、「げんねん地域大使の活動」の3点についてご報告させていただきます。

設工認の対応状況

 まず「設工認の対応状況」です。
 先日25日の審査会合で、MOXの重大事故等対処の成立性について、基準地震動の1.2倍の地震力に対する設備の耐震設計の考え方を踏まえ、建屋の耐震要求事項と設計方針を説明し、概ねご理解をいただきました。これにより技術的な議論が終了したと考えています。この設計方針に基づいた耐震評価は終了しており、評価結果を整理し、しっかりと補正書に反映していきます。
 MOXの申請書記載事項の整理についても、作業が終了し、今月15日に規制庁へ資料を提出しました。現在、ヒアリングで説明しているところであり、5月には補正書を提出したいと考えています。
 再処理の申請書記載事項の整理については、MOXの記載と横並びを図る作業が終了しましたので、規制庁へ資料一式を取り纏めて提出し、ヒアリングでご説明していきます。
 準備が整い次第、速やかに補正書を提出したいと考えています。
 引き続き、設工認対応に全力で取り組み、計画通りのしゅん工を目指してまいります。

ラ・アーグ再処理工場での運転訓練

 次に、「ラ・アーグ再処理工場での運転訓練」についてです。
 先月14日から今月8日までの約1ヶ月にわたり、フランス オラノ社のラ・アーグ再処理工場に派遣していた第2陣の運転員11名が訓練を終え、元気に帰国しました。第2陣は、実機での起動・停止を中心とした運転操作に加え、ラ・アーグで実際に起こった不具合への対処も学んできてもらいました。
 第3陣は来月9日から、第4陣は7月頃に派遣したいと考えています。
 先月から、第1陣のメンバーが講師となり、前処理・分離・精製の各工程の運転員全員に対し、ラ・アーグ再処理工場で学んだ知識やノウハウの共有を始めました。これにより、しゅん工に向けて運転員全体の意識がますます高まってきていると感じています。
 今後、第2陣以降の運転員の経験もしっかりと共有し、しゅん工、操業までに自信をもって運転できる体制にしていきます。

げんねん地域大使の活動

 最後に、「げんねん地域大使の活動」をご紹介します。お手元の資料をご覧ください。
 当社は、地域の皆さまから信頼していただけるよう、「伝える」ではなく「伝わる」コミュニケーションを実践することが重要であると考え、2020年に「げんねん地域大使」を創設しました。
 地元出身者が多いという当社の特性を活かして、六ヶ所村で生まれ育った社員や、日頃からスポーツ・文化活動など、各地域の様々な活動に参加している社員を「大使」として任命し、地域の皆さまの声を聴き、当社の状況を発信する「地域と当社の架け橋」になってもらっています。
 子供の頃からよく知っている顔なじみの人が大使として、自らの言葉で当社の状況を説明することで、地域の皆さまが信頼して話を聴いていただき、気軽に率直なご意見をいただけるものと考えています。大使に寄せられたご意見は、私に直接伝えてもらうなど社内にフィードバックし、当社の活動に反映しています。
 今年度は、地域大使25名を任命し、今月から3年目の取り組みをスタートしました。
 写真は地域大使の活動の様子です。日頃から交流のある農家や地域団体の方々からご意見をいただく、地域行事に参加して当社の情報を発信する、子供たちへのスポーツの指導を通じて次世代層に当社やエネルギーに興味を持ってもらうなど、様々な活動を行っています。
 引き続き、このような活動を積み重ね、当社事業を支えていただいている地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、伝わるコミュニケーションを実践し、地域と共に成長する日本原燃を目指してまいります。

以上