発表•お知らせ
2018年10月31日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「安全・品質改革検証委員会の開催」、「カイゼン推進室の新設」の3点についてご説明させていただきます。

新規制基準への対応状況

 まず、はじめに「新規制基準への対応状況」についてですが、ご承知のとおり、審査が継続している3事業の再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係わる事業変更許可申請の補正書について、今月5日に原子力規制委員会に提出いたしました。
 補正書提出以降は、規制庁とヒアリングを行い、火山や航空機落下などの補正内容について、丁寧にご説明しているところです。
 一方、「設計及び工事の方法の変更認可申請」いわゆる「設工認」ですが、今月5日に新規制基準に係わるものとして、再処理工場、使用済燃料受入れ・貯蔵施設、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターの北換気筒の耐震補強工事について申請しております。
 また、29日には再処理工場では4回目となる第1ガラス固化体貯蔵建屋における屋根部分の耐震補強等について申請しております。
 このように、新規制基準への対応は着実に進展し、審査も大詰めの段階を迎えていると認識しておりますが、引き続き審査合格に向けて全力で取り組んでまいります。

安全・品質改革検証委員会の開催

 次に、「安全・品質改革検証委員会の開催」についてご説明いたします。
 当社は、2016年12月に原子力規制委員会から、当社の品質保証活動に対する報告徴収命令を受領後、全社をあげて是正措置に取り組んでまいりました。
 この取り組み状況については、外部の専門的かつ客観的な観点で評価・助言をいただくことを目的に、「安全・品質改革検証委員会」を設置し、今月9日に3回目の委員会を開催しております。
 委員会の議事概要については、後日ホームページに掲載いたしますが、報告徴収命令に対する是正措置の取り組みについて、委員からは「活動を非常によく取り組んできた」、「適切に活動を実施あるいは継続していることを確認した」など、一定の評価をいただいております。
 引き続き、安全および品質の向上の取り組みに終わりはないとの認識のもと、全社をあげて取り組んでまいります。

カイゼン推進室の新設

 次に、「カイゼン推進室の新設」について申し上げます。
 当社は、日頃より業務の改善に取り組んでおりますが、再処理工場のしゅん工ならびにその後の安定操業に向け、仕事のやり方を抜本的に見直し、仕事の価値を高めることを目指します。
 そのため、電力等で実績のあるトヨタ式の「カイゼン」を導入し、11月1日付けで「カイゼン推進室」を設置します。
 また、本活動をより実効性のある活動として展開していくため、「カイゼン推進室長」に執行役員を選任し、積極的に取り組んでまいります。

 最後に、既にお知らせしておりますが、再度、不適切な労働時間管理を発生させたことを重く受け止めております。
 今後、二度と起こさないため、原因の追究を行い、実効性のある対策を講じて、全社一丸となって取り組んでまいります。
 まずは、代表取締役の髙瀬を働き方改革責任者に選任しました。
 また、私から直接社員に対してメッセージを発信し、そして役員同士の対話を行い、問題の本質やあるべき姿、そのための対策などについて話し合いを行いました。
 今後、それらをアクションプランにつなげてまいります。
 改めて申すまでもありませんが、法令遵守は当然のことであり、また、会社にとって社員は財産であること改めて肝に銘じ、再発防止の徹底に努め、働きやすい職場への変革を進めてまいります。

 本日、私からは以上です。 

以上