発表•お知らせ
2018年9月21日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る新規制基準への対応状況」ならびに「低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査会合」の2点について、ご説明させていただきます。

再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る新規制基準への対応状況

 まず、はじめに「再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る新規制基準への対応状況」についてですが、7月6日に施設に関する審査会合が開催され、当社からひと通りご説明し、概ねご理解いただきました。
 また、地震・津波等に関する審査会合についても、7月13日の審査会合においてご指摘のありました火山の影響評価について、先週14日の審査会合で、十和田および八甲田火山の現在のマグマ溜まりの状況に係る知見の再整理を行い、巨大噴火が差し迫った状況ではなく、施設に影響を及ぼす可能性は十分小さいことをご説明し、委員からは、「妥当な検討がなされた」、「これで審査会合において審議すべき論点はない」との評価をいただきました。
 これにより、施設および地震・津波等に関する審査会合は、ともに当社からの説明をひと通り終え、概ねご理解いただいたものと考えております。

 次に、事業変更許可申請の補正書について申し上げます。
 現在、これまでの審査会合でご説明した内容を、全て正確に補正書に反映するため、慎重に準備を進めております。
 なお、補正書には、新規制基準への対応として、航空機落下による火災の影響を考慮し、薬品の貯蔵タンクを地下に移設する内容が含まれており、青森県ならびに六ヶ所村より事前了解をいただく必要があることから、本日午前中に、安全協定に基づく事前了解の申入れを行う予定です。
 補正書の提出時期については、事前了解をいただくことを前提に、当社の準備が出来次第、原子力規制委員会へ提出したいと考えており、目標として10月の早い時期に提出できるよう準備を進めております。 

 再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る新規制基準への適合性審査については、2014年1月に審査会合が開催され、このたび、ひとつの山を越えたものと認識しておりますが、今後、補正書の提出や工事に関する認可申請、その後の安全性向上工事など、まだ多くの取り組みが残っております。

 引き続き、地域の皆さまの安全・安心のため、全力で取り組んでまいります。

低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査会合

 最後に、「低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設の増設等に関する審査会合」についてご説明いたします。
 低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設、これは、2号埋設施設と同様に充填固化体廃棄物を埋設するものですが、今年5月に青森県ならびに六ヶ所村に対し、安全協定に基づく事前了解の申入れを行いました。
 その後、専門家会議での議論を踏まえ、安全性は十分確保されていると評価され、7月に事前了解をいただき、8月1日に事業変更許可申請を行いました。
 これを受け、本日午後に、初めての審査会合が開催されます。
 審査会合では、変更申請の全体の概要等について、丁寧にご説明したいと考えております。

 本日、私からは以上です。 

以上