発表•お知らせ
2018年7月31日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は「新規制基準への対応状況」および米国で開催された「核物質管理学会からの特別サービス賞の受賞」の2点についてご説明いたします。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」についてですが、ご承知のとおり今月6日と13日に再処理工場、MOX燃料工場、高レベル廃棄物貯蔵管理センターなど、各施設合同での審査会合が開催されました。
 6日の施設の審査会合では、5月17日の審査会合においてご指摘をいただいた火山灰や航空機落下による影響評価、品質保証活動体制の改善状況などについて、ひと通りご説明し、概ねご理解いただいたものと受け止めております。
 また、13日の地震・津波の審査会合では、一昨年12月26日の審査会合以降に見直された火山影響評価ガイドなどの新しい情報に対して、これまでの評価に変わりはないことをひと通りご説明し、概ねご理解いただいたものと受け止めております。
 一部、火山の影響評価については、巨大噴火の考え方などの再整理が必要なため、次回の審査会合でご説明したいと考えております。
 なお、これまでの審査会合でご説明した内容について、現在、再処理工場、MOX燃料工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターに係る事業変更許可申請の補正書に反映する作業を進めており、準備が整い次第速やかに提出したいと考えております。

 また、新規制基準に係る「設計及び工事の方法の変更認可申請」についても、今月13日に再処理工場で2回目となる火災防護対策工事の申請を行っております。
 次の申請予定として、換気筒の耐震補強工事に関して準備を進めているところです。
 この様に、新規制基準への対応は着実に進展しており、審査も大詰めを迎えていると認識しております。
 引き続き、品質保証の改善活動を確実に進めるとともに、各事業の審査に全力で取り組んでまいります。

核物質管理学会からの特別サービス賞の受賞

 次に、「核物質管理学会からの特別サービス賞の受賞」について申し上げます。
 当社は、7月23日に開催された国際学会である「核物質管理学会」より、民間の原子力事業者として初となる「チャールズ E ピエトリ特別サービス賞」を受賞しました。
 今回の受賞は、当社施設における核物質の移動量や在庫量などを自動的に検査・確認する仕組みや、運転状況を監視する仕組みなどの技術開発に貢献するとともに、保障措置技術の発展に多大な貢献をしたとして評価されたものであります。
 当社は、原子力の平和利用のため、引き続き核セキュリティの強化および保障措置対策に積極的に取り組むとともに、当社の事業は地域の皆さまの信頼により成り立っていることを再認識し、安全を最優先に原子燃料サイクルの確立に向け、全社をあげて取り組んでまいります。

 最後になりますが、昨日、低レベル放射性廃棄物埋設センターの3号埋設施設、これは2号埋設施設と同様に充填固化体廃棄物を埋設するものですが、その増設等について、青森県ならびに六ヶ所村より安全協定に基づく事前了解をいただきました。
 今後、準備が整い次第、廃棄物埋設施設の事業変更許可申請書を原子力規制委員会に提出したいと考えております。
 引き続き、3号埋設施設の必要性や安全性について、県民の皆さまに丁寧に説明してまいりたいと考えております。

 本日、私からは以上です。 

以上