発表•お知らせ
2017年5月31日

定例社長記者懇談会挨拶概要

 本日は、「新規制基準への対応状況」と「品質保証活動に対する是正措置等への対応状況」の2点について、ご説明させていただきます。

新規制基準への対応状況

 はじめに、「新規制基準への対応状況」について、ご説明いたします。
 まず、ウラン濃縮工場につきましては、今月17日に、原子力規制委員会より事業変更の許可をいただきました。
 ウラン濃縮工場は、2014年1月に、再処理工場、廃棄物管理施設、MOX燃料工場と同様に新規制基準への適合確認に係る申請を行っており、当社から申請した4施設の中では最初に許可をいただいた施設となり、確かな一歩を進めることができたと考えております。
 再処理工場、MOX燃料工場、廃棄物管理施設につきましては、今月9日に、原子力規制委員会に対して、「基準地震動の見直し」や「設備の変更」など、これまでの審査会合等で説明した内容を反映した事業変更許可申請の補正書を提出しました。
 再処理工場およびMOX燃料工場につきましては、規制庁から記載内容等についてご指摘があり、現在、精査を行っているところです。準備が整い次第、補正書を提出したいと考えております。
 また、各施設の安全性向上工事に関する設計および工事の方法の認可申請につきましては、本日午後、廃棄物管理施設に係る申請を予定しておりますので、申請次第お知らせしたいと考えております。
 その他の施設につきましても、準備が整い次第提出したいと考えております。
 このように、新規制基準への対応につきましては、各施設とも着実に前進しておりますが、一層気を引き締め、引き続き各事業の審査に取り組むとともに、安全を最優先に安全性向上工事を着実に進め、県民の皆さまに安心していただける設備作りに、全力で取り組んでまいります。

品質保証活動に対する是正措置等への対応状況

 次に、「品質保証活動に対する是正措置等への対応状況」について申し上げます。
 保安活動における直接的な原因に対する是正措置については、3月末までにすべての対応を完了しております。
 また、背景要因に対する取り組みについては、品質マネジメントシステムに関する教育等を継続して実施しているところです。
 これらの取り組み状況について、第三者の目で評価、助言をいただき、全社の改革活動をより促進させるための「安全・品質改革検証委員会」を4月25日に設置したことはすでにお知らせしておりますが、このたび委員として、八戸工業大学の藤田成隆名誉教授、名取俊也弁護士、明治大学の中西晶教授、また、品質保証の改善に実績のある原子力安全推進協会の本田一明執行役員、株式会社L.M.Jジャパンの大森滋主任講師、それから、技術者として仏ラ・アーグ再処理工場の副工場長などを歴任されたブスケ ギジャンマルク氏の6名の方々に委員をお願いすることといたしました。
 今後、6月に第1回の会合を開催する予定です。
 
 このほかにも、「安全・品質保証アドバイザー」として3名、「職場風土アドバイザー」として2名の専門家の方々にご支援をいただき、実務の観察および助言をいただくことで、改善活動の実行性を高めてまいります。
 なお、職場風土の改善を促進できる社員の育成にも取り組んでいるところです。
 引き続き、全社をあげて改善活動を進めてまいります。

 最後になりますが、一昨日お知らせしました当社の役員人事につきまして、触れさせていただきます。正式には来月30日の株主総会後の取締役会の承認をもって決定となりますが、プロパー社員で二人目となる常務執行役員の候補として松田を選任いたしました。
 当社は、従来より社員のプロパー化を進めておりますが、今月1日の時点で社員の約87%がプロパーとなっており、引き続き、役員を含めたプロパー化の向上を図ってまいりたいと考えております。

 本日、私からは以上です。 

以上