発表•お知らせ
2009年5月20日

「通販生活」掲載記事に関する事実関係等について

 通販生活(2009年夏号)掲載記事『「六ヶ所再処理工場」と「もんじゅ」の運転延期はいつまでつづくの?』において、弊社事業に関しまして、偏向の記述や不正確な記述が多数あり、しかも次のような事実誤認がみられます。

〔記事〕
『六ヶ所再処理工場は、もんじゅの2代あとの高速増殖炉「実用炉」とセットで活用することが考えられていた。再処理工場で取り出したプルトニウムを高速増殖炉の燃料として使うのだ。』(記事1段目)

〔事実関係〕
 当社の六ヶ所再処理工場では、計画当初から国内原子力発電所の軽水炉(BWR、PWR)の使用済ウラン燃料を再処理することとしており、そのことは平成元年3月に国へ提出した事業指定申請書の中でも明記されています。また、昭和59年に青森県と六ヶ所村へ電気事業連合会が申し入れを行った際にも「再処理施設の概要」として「原子力発電所の使用済燃料を受入れ、貯蔵したのち化学的に処理」することが明記されています。
 また、再処理で回収されたプルトニウムの利用については、過去に行われた国の原子力長期計画の議論において、プルサーマル(熱中性子炉での利用)という方向性が、高速増殖炉とともに何度も示されています。
 従って、「高速増殖炉とセットで活用する」ことが考えられていたというのは事実誤認であります。

 なお、今後の我が国のエネルギー事情をふまえると、再処理・サイクル事業を含めた原子力開発の推進は、長期的なエネルギーの確保、資源の有効活用、地球環境の保全などの観点から、原子力政策大綱や原子力立国計画などで国の重要なエネルギー政策と位置づけられており、しかも「中長期的にブレない」ことが示されています。

以上