原子燃料サイクルの流れ
再処理工場
原子力発電所で使い終わった燃料の中には、まだ使えるウランと新しくできたプルトニウムがあります。
これらをまた燃料として使えるように化学的な処理をする工場です。
再処理の工程
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ウラン濃縮工場
天然ウラン鉱石の中には燃える(核分裂しやすい)ウラン235と燃えない(核分裂しにくい)ウラン238がありますが、ウラン235は0.7%程度しか含まれてないため、このままでは原子力発電所の燃料として使えません。
そこで、燃料として使用するために、ウラン235の割合を3~5%になるまで濃縮する工場です。
濃縮工場での工程
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低レベル放射性廃棄物埋設センター
全国の原子力発電所では、運転や点検に使った、水やプラスチック、金属などのほか、手袋や古い作業着などの放射能レベルの低い廃棄物(低レベル放射性廃棄物)が発生します。これらの廃棄物を、燃やしたり、潰したりして、量を減らしてから、ドラム缶に密閉します。このような全国の原子力発電所から運ばれてくるドラム缶を地中に埋めて処分するのが低レベル放射性廃棄物埋設センターです。
低レベル放射性廃棄物の埋設までの流れ
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MOX燃料工場
再処理工場で取り出したウランとプルトニウムを混ぜ合わせて原子力発電所で使用するMOX※燃料を作る工場です。
MOX燃料を、再び原子力発電所の燃料として使用することをプルサーマルといいます。
※MOXとは、Mixed(混合)Oxide(酸化物)の略
MOX燃料ができるまで
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