発表•お知らせ
2019年4月1日

2019年度入社式 社長挨拶要旨

 本日、日本のエネルギーの将来を担う112名の若き力を迎えることができ大変嬉しく思う。
 皆さんの活き活きとやる気に満ちあふれた顔を前にして、私もワクワクと心躍る気持ちである。
 
 今日から皆さんが働く日本原燃は、我が国のエネルギーの将来を担う極めて重要な存在である。
 2011年3月11日の東日本大震災を機に、日本のエネルギー事情は大きく変わり、それまで日本の電力のほぼ3割を占めていた原子力が「0」となり、石油、LNGに大きくシフトした。現在、日本全体で9基の原子力発電所が再稼働されたが、割合にすると、数%にしかすぎない。
 日本のエネルギー自給率は、原子力を国産エネルギーと考えても、約8%であり、自給できていないとよく言われる食料自給率でも約40%あるので、エネルギーが相当危ういことが分かる。一方、海外に頼っているエネルギー源である石油は、中東情勢等により、大変不安要素を抱えている。また、日本に備蓄している石油は、当社の隣にある「むつ小川原国家石油備蓄基地」を初め、全国に10箇所あるが、国内で使うとわずか130日分しかない。これらのことから、やはり、原子力が必要であり、その原子力も、本当のメリットを享受するには、燃料のリサイクルを行うことが重要で、その機能をはじめ、原子燃料サイクルを確立させる工場が、ここ日本原燃である。

 日本中の方々がこれからも豊かで安心した暮らしができるように、日本のエネルギーの安定確保、そして原子力を永続的に活用することは重要なミッションであり、核保有国以外でこのミッションを許されているのは当社のみであり、当社は我が国のエネルギーの将来を担う極めて重要な存在であり、世界中の大きな期待と関心を担っている会社であることを認識し、責任をもっていただきたい。

 新入社員の皆さんに期待することとして、1つ目は、社会人として、日本原燃の社員として恥ずかしくない、立ち居振る舞いをお願いする。地元の方々、世の中の方々は皆さんのことを日本原燃という看板を背負った大人として見ている。さすが、日本原燃の社員と言われる振る舞いをしていただきたい。 
 2つ目は、社内に、職場に皆さんの豊かな発想、新しい空気を吹き込んでいただきたい。「あれって何?」「よく分からないな」「おかしいな」と思ったときは遠慮せずに声に出していただくことで、先輩社員にとっても刺激になり共に成長することにつながる。
 3つ目は、皆さんがプロフェッショナルと呼ばれる存在となっていただきたい。プロフェッショナルとは、当たり前のことをきちんと出来る人のことで、色々経験したり、勉強したりして、身につけていただきたい。

 最後に、当社の使命は「原子燃料サイクルを確立し、新たなエネルギーを生み出して、未来を切り拓く」である。
 今日は新元号が発表されるが、皆さんが新しい時代の日本原燃を作り、日本原燃にとって輝かしい時代となるように皆でがんばっていこう。

以上