この国の課題と
原子力発電の可能性

日本のエネルギー問題とは
日本は世界第4位のエネルギー消費国でありながら、エネルギー自給率はわずか11.8%(2018年度)。エネルギー資源のほとんどを、海外からの輸入に頼っているのが現状です。そのため国際情勢によっては、国内のエネルギー供給量が大きく左右されてしまう状況にあります。

火力発電に依存する日本
今、日本のエネルギー供給のほとんどを支えているのは、火力発電です。しかし、設備の老朽化や発電量の増加に伴うコストの高騰に加え、CO2増加による環境への影響から、今後長期にわたり火力発電に頼ることは難しく、火力発電に代わる代替エネルギーの必要性が高まっています。

原子力発電の可能性
一つの発電方法に頼らず、様々な方法によって電力の供給を目指す中、安定して電力を生み出せる原子力発電への期待が高まっています。また、発電時にCO2を排出しない環境に配慮した発電方法でもあり、燃料の再利用が可能となれば、準国産のエネルギー資源になることからも、エネルギー問題解決の鍵として注目されています。
原子燃料サイクルと
日本原燃の事業
「原子燃料サイクル」とは、原子力発電で使用されたウラン燃料(使用済燃料)を再処理し、
ウラン資源を再び燃料として再利用する一連の流れのことです。
この「原子燃料サイクル」を確立し、ウラン資源を準国産のエネルギーとするために、
日本原燃は5つの事業を展開しています。


原子力発電の燃料となる天然ウランの中には、中性子が衝突すると核分裂を起こして膨大な熱エネルギーを放出するウラン235と核分裂を起こしにくいウラン238があります。天然ウラン鉱石に含まれるウラン235は0.7%しかなく、「濃縮事業」ではその濃度を3~5%程度にまで高めることで、原子力発電の燃料として利用できるようにしています。
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原子力発電所で使われた使用済燃料の中には、まだ使えるウランとプルトニウムが残っています。「再処理事業」では、これらを再利用するために、化学的な処理を実施して取り出し、ウラン燃料やMOX燃料の原料にします。
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再処理によって取り出されたウランとプルトニウムの混合物。これらに追加のウランを混ぜ合わせることで、新たな燃料をつくるのが「MOX燃料加工事業」です。ウラン資源の利用効率を高めることで、日本のエネルギー自給率に大きく貢献しています。
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海外での再処理委託に伴い返還された高レベル放射性廃棄物。これらを最終処分に向けて搬出されるまでの30~50年間、一時貯蔵しているのが「廃棄物管理事業」です。
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日本原燃が誇る
世界トップレベルの技術力
日本の未来のために、世界最高峰の技術へ挑戦を続けている日本原燃。
ここでは、その挑戦の一部をご紹介します。