発表•お知らせ
2016年9月5日
報道関係各位
日本原燃株式会社

再処理工場 使用済燃料受入れ・貯蔵建屋における非常用無停電交流電源装置B系の故障の原因と対策について

2016年6月27日にお知らせした内容

 本日、0時38分頃、使用済燃料受入れ・貯蔵建屋において、2系列ある非常用無停電交流電源装置※1のうち、B系の警報が発報し、現場(計装用電気品B室※2:非管理区域)を確認した結果、3時55分に故障と判断しました(A系は異常なし)。
 故障したB系の非常用無停電交流電源装置に接続された機器については、外部電源から電源供給がなされており、冷却機能等の安全機能は維持されております。
 万一、外部電源が喪失した場合においてもA系の非常用無停電交流電源装置および非常用ディーゼル発電機により機器に給電されることから、安全上の影響はありません。
 故障したB系の非常用無停電交流電源装置については、原因究明を進めるとともに、今後復旧作業を進めてまいります。
 本事象による環境への影響はありません。

  • 非常用無停電交流電源装置:
    外部電源喪失時に非常用ディーゼル発電機からの給電開始までの間(約15秒間)、バッテリーから使用済燃料プールの冷却用ポンプなどの制御盤に給電を行うための電源装置
  • 計装用電気品B室:
    電源盤などを収納している部屋
 

2016年8月22日にお知らせした内容

 2016年6月27日に発生しました、使用済燃料受入れ・貯蔵建屋(非管理区域)における非常用無停電交流電源装置B系の故障(2016年6月27日お知らせ済み)について、詳細に設備点検を行った結果、当該装置が健全であることを確認し、8月22日に復旧しましたので、お知らせします。
 なお、警報の発報は、一時的な電圧降下が原因と考えております。

  • ※非常用無停電交流電源装置:外部電源喪失時に非常用ディーゼル発電機からの給電開始までの間(約15秒間)、バッテリーから建屋換気設備などの制御盤への給電を行うための電源装置

 その後、本事象が発生した原因について調査を行ってまいりましたが、本日、原因および再発防止対策を取りまとめましたので、お知らせします。

原因

 非常用無停電交流電源装置B系が発報した原因については、本事象の発生状況から、一時的な電圧降下によるものと推定し、当社およびメーカにおいて詳細な調査を実施しましたが、異常は確認されませんでした。
 なお、当該装置は健全ではありますが、念のため電圧・電流の監視装置を設置し、8月22日に復旧しました。

再発防止対策

 警報を迅速にリセットする対応手順書が未整備であったため、警報をリセットすることができなかったことから、8月12日、手順書を改訂しました。
 今後、対応手順書の改訂が必要となった場合は、設備の調査・復旧計画に含めて進捗管理を行い、速やかに改訂を行ってまいります。

 また、現在、非常用無停電交流電源装置について設備更新を計画しており、仕様の検討を進めております。
 今回の事象を踏まえ、非常用無停電交流電源装置の設備更新時に、何らかの原因によって一時的な電圧降下等が発生した後、原因が除去され通常状態に復旧可能な場合は、自動で診断を行い復帰できる機能を持たせた装置を選定し、施設の安全機能に対する電源の安定供給に努めることといたします。

以上